2023.02.22
12月10日(現地時間9日、日付は以下同)を終えた時点で、ロサンゼルス・クリッパーズはウェスタン・カンファレンス10位の14勝13敗。現在はアウェー4連戦中で、翌11日にその最終戦としてワシントン・ウィザーズ戦が組まれている。
クリッパーズは今シーズン全試合で先発ポイントガードを務めてきたレジー・ジャクソンがウィザーズ戦を休養のため欠場することを発表していることから、ジョン・ウォールが先発入りすることが確実視されている。
今シーズンからクリッパーズ入りしたウォールにとって、ウィザーズは2010年のドラフトで1巡目全体1位指名され、キャリア最初の10シーズン(うち1シーズンはケガのため全休)を在籍してきたチーム。
ウィザーズ時代、ウォールはリーグ屈指の司令塔としての評価を確立し、オールスターに5度選出。リーダーとしてプレーオフへ4度出場し、2017年にはカンファレンス・ファイナル進出まであと一歩に迫る勝ち上がりを見せてきた。
そのチームで通算573試合(うち先発は561試合)に出場してきたウォールは、平均19.0得点4.3リバウンド9.2アシスト1.7スティールを残しており、キャリア平均アシストと通算5282アシスト、976スティールでフランチャイズ史上最多記録となっている。
もっとも、ウォール自身はワシントンD.C.へ凱旋することについて、先週『ESPN』へこのように話していた。
「僕としては勝ちたい。それが本当のこと。(ウィザーズと)対戦する前に、チームには僕だけのことにしないでほしいと言うよ。最終的に、僕にとって大きなことで、この街にとっても重要なことだ。彼らはそれが僕にとってどれだけ大きなことかは理解しているさ。けどこれはチームバスケットボールなんだ。だから僕を起点にすべてを始めたり、自分がすべてをこなすようなことはしない。いつものようにやっていくよ。それが僕の望むこと」
とはいえ、ウォールにとってワシントンD.C.は今もなお特別なチームなのは間違いない。2020年12月にヒューストン・ロケッツへトレード後、翌2021年2月に対戦相手として古巣へ凱旋したとはいえ、当時は新型コロナウイルスのパンデミックの影響で無観客試合だったため、ウォールがウィザーズのファンの前でプレーするのは11日の試合が初となる。
昨年2月の試合で、ウィザーズはウォールへのトリビュートビデオを会場で流したのだが、無観客試合だったことから、おそらく11日のクリッパーズ戦でも流すことが容易に予想できる。
「…僕は自分だけのことにしたくはないんだ。僕がボールを持ったり、点を取ったら毎回、たくさんの歓声が上がって、いろんな感情が込み上げてくるだろう。でも僕は勝利を飾って立ち去りたい。僕にとってはそれが最も重要なことだから」とウォールは話していた。
一方のウィザーズは、現在ブラッドリー・ビール(ハムストリング)、八村塁(足首)、デロン・ライト(ハムストリング)が欠場中。10日のインディアナ・ペイサーズ戦に敗れて5連敗となっており、2連戦の2日目というタフな日程となっている。ウォールが元相棒ビールとワシントンD.C.のコート上で対戦する可能性は低いものの、10日になってこのように語っていた。
「僕はあそこを第2のホームと呼んでいた。僕にとってはホームへ行くようなものなんだ。…やばいことになるだろうね。たくさんの人たちがあそこへ駆けつけてくれると思う」
クリッパーズの一員としてワシントンD.C.のキャピタルワン・アリーナへ乗り込むウォールは、ウィザーズのファンや大人へと成長するうえで助けてくれた人たちに感謝を示す機会とし、11日の古巣との一戦に臨む。
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