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『B MY HERO!』
8月28日にフィリピンのマニラにあるモール・オブ・アジア・アリーナで行われた「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」のニュージーランド代表戦で、ヨルダン代表は87-95で敗れて2連敗を喫し、セカンドラウンド進出の可能性が消滅した。
それでも、今年7月下旬にヨルダン市民権を取得し、ヨルダン代表入りを果たしたロンデイ・ホリス・ジェファーソンは、26日のギリシャ代表戦で24得点9リバウンド3アシストと奮戦。
そしてニュージーランド代表戦では39得点に9リバウンド4アシスト2スティールと大暴れ。圧巻だったのは第4クォーター残り15.5秒で迎えたプレー。4点ビハインドという劣勢のなか、ホリス・ジェファーソンは左ウイングから3ポイントシュートを決め、ファウルで得たフリースローも確実に沈めて起死回生の4ポイントプレーを完遂し、延長へ持ち込むスーパープレーも見せた。
ギリシャ戦で見せたプレーの数々がNBAのスーパースター、コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)と似ていたことから、ホリス・ジェファーソンは“左利きのコービー”、“ヨルダンのコービー”とソーシャルメディアで騒がれるようになった。
試合後にホリス・ジェファーソンは「僕はただ勝ちたかった。みんながシュートを打てと言ってきた。それをやったのさ」と振り返ったのだが、会場に集まった7331人ものファンが“コービー! コービー!”と連呼。
これには「すごくうれしいし、光栄だね。コービーは間違いなく1人しかいない。でも勝負どころになって愛とエナジーを感じることができ、いくつか大事なショットを決めることができた。神、それにコービーが僕と一緒にいてくれた。確かにね」と喜びを隠せずにいた。
また、ヨルダン代表としてワールドカップ出場を飾った男は「この舞台に立ちたかった。僕はこれまで多くの舞台でプレーしたけど、ワールドカップは最も大きな舞台の1つ。チームは最高だし、みんなも素晴らしい。不満なんて何もないよ」と、代表チームでプレーできる喜びをかみしめていた。
ヨルダンは残り1試合を終えると、順位決定戦へ進むことになるのだが、30日はアメリカ代表戦が組まれている。現役NBA選手たちで構成されたアメリカを相手に、“左利きのコービー”がどこまで点を取ることができるかは必見だ。