2022.07.01
「FIBAワールドカップ2023アジア地区予選Window3」はオーストラリア・メルボルンでの集中開催となる。そのため、今回のオーストラリア代表は国内リーグのNBL勢を中心としたメンバー構成で臨む。
新チームのキャプテンであり、このチームの顔となるのは、NBAクリーブランド・キャバリアーズとミルウォーキー・バックスでプレー歴があり、東京オリンピックで銅メダリストに輝いたマシュー・デラベドバだ。豊富な代表キャリアと、その粘り強いディフェンスでチームを一つにまとめている。
また、デラベドバのミルウォーキー・バックス時代のチームメートであり、現在はGリーグと契約中のソン・メイカー(214センチ)も高さの面で柱となるだろう。ソン・メイカーは2018年6月末に行われた「FIBAワールドカップ2019予選Window3」の日本戦で代表入りを果たしたが、フィリピンとの試合で大乱闘を起こしてFIBAより処分を受けており、その時以来の代表復帰となる。
今回の顔ぶれには、馬場雄大がメルボルン・ユナイテッド時代にともに戦ったメンバーが多いことも挙げておこう。先に上げたホワイトのほか、2021年の優勝メンバーでは、コンボガードのミッチ・マッキャロン(現アデレード36ers)、ディフェンスで貢献するサム・マクダニエル(現タスマニア・ジャックジャンパーズ)がチームメート。2022年にはデラベドバもメルボルンで戦っている。
ただ、今回のオーストラリア代表には懸念も多い。6月30日現在、発表されているメンバーには、チームの半数となる6名もの初代表組が含まれている。また、オーストラリア協会の発表によれば、集合してからの強化期間は1週間程度しかなく、チームケミストリーがどこまで作られているかは疑問である。さらに、昨年11月のWindow1を辞退しているオーストラリアは、今回のWindow3で3試合戦うことになり、6月30日に中国と戦った翌日に日本と対戦するタイトなスケジュールになっている。
こうした不安要素を東京オリンピックで悲願の銅メダルに導いたブライアン・ゴージャンヘッドコーチが、どのような手腕でまとめるのか。7月1日、日本との決戦はメルボルン・ユナイテッドの本拠地である「ジョン・ケイン・アリーナ」で行われる。
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