2017.01.20
12月16日に行われたBリーグ第13節第1戦、アルバルク東京はホームの代々木第二体育館でレバンガ北海道と対戦し、82-73で勝利。ディアンテ・ギャレットがゲームハイの22ポイントを挙げて、A東京を勝利に導いた。
終わってみれば22点に加え6アシストを記録したギャレットだが、北海道のコンパクトにペイントエリアを固めるディフェンスに苦しめられ、第3クォーター終了時点ではわずか9点。第2クォーター終盤には3人のディフェンスに囲まれながらも巧みにかわして3ポイントシュートを決めるなど随所にスキルの高さを発揮したものの、単発のプレーが多く、チームとともに流れに乗ることができなかった。
伊藤拓摩ヘッドコーチによると「前半は(北海道のタイトなディフェンスに対して)ムキになっていたのか、プレーの判断が悪かった」と、得点のための“正しい選択”ができていなかったことを指摘。ギャレット自身も「前半は自分の思うようなプレーではなかった」と、フラストレーションが溜まる展開であったことを認めた。
停滞するオフェンスを招いていたギャレットがいかにして“目覚めた”のか。戦略家の伊藤HCに問うと、「正しいプレーを選択をしなさいと。オープンの選手がいれば有効に使うこと。当たり前の話ですけどね」と、意外にも非常にシンプルな指示を与えていた。
伊藤HCいわく“当たり前”であり、基本に忠実なプレーではあるが、オフェンスの定石とも言えるだけに正確にプレーすることができれば、多くのチャンスを生みだすことができる。ともすれば、観客を沸かせるトリッキーなボールハンドリングに目が行きがちだが、ベーシックかつスキルフルなゲームメイクが北海道のディフェンス陣を混乱に陥れた。
第4クォーターだけで13点2アシスト。ペイントへの強烈なアタックとキックアウトからのパスで本領を発揮し、A東京が29得点を挙げて食い下がる北海道を突き放す原動力となった。北海道の水野宏太HCも「ギャレットは(ディフェンスとの)駆け引きが非常にうまい。途中までは抑えることができていたが、第4クォーターは(術中に)ハメられてしまった」と、ギャレットを自由にプレーさせてしまったことが敗因だと認めた。
「決してセルフィッシュなプレーヤーではないし、チームの勝利のために何が必要かを理解している」と、伊藤HCも元NBAプレーヤーでありながら決してひとりよがりにならないギャレットのプレースタイルを高く評価。リーグでも屈指の能力を誇りながら、「常にチームのために、勝利につながるプレーができるように考えている」と語るギャレットが“正しいプレー”を続ければ、Bリーグ初代王者に向け、東地区の首位を走るA東京の優位は動かないだろう。
文=山口晋平
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