2017.02.17

ワイルドカードを争う新潟と京都、直接対決を制して一歩抜けだすのはどちらか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 第12節以降は白星を先行させてきた新潟アルビレックスBBだが、前節の連敗で勝率が5割となった。中地区2位の三遠ネオフェニックスとは4勝差がついたものの、ワイルドカード争いでは西地区の2チームと激しく競り合い、3チームが勝率で並んだ状態だ。今節はそのうちの1つ、京都ハンナリーズとの直接対決となる。

 シーホース三河戦は2戦とも立ちあがりに先手を取ったものの、三河の安定感を上回ることはできなかった。特に2戦目は五十嵐圭の3連続3ポイントなどで10点差をつけて前半を折り返したが、後半はディフェンスの強度を上げてきた三河の前に沈黙した。劣勢の状況を打開できる選手が出てきてほしいところだが、佐藤公威が1戦目に、池田雄一が2戦目に負傷したのは痛手だ。

 新潟とは対照的に、京都は前節の連勝で勝率を5割に戻した。2戦とも5選手が2ケタ得点をマークするなど、オフェンスが向上している。特に、川嶋勇人は2戦合計40得点とエンジン全開だ。現在5連勝中で、このまま“貯金生活”に入りそうな勢いがある。

 新潟が警戒したいのは佐藤託矢。このところ存在感が増しており、前節第2戦では12得点を記録した。佐藤のポストプレーに対する新潟の守り方が、大きなポイントになるだろう。

文=吉川哲彦

BASKETBALLKING VIDEO