2017.02.17

川崎は控え選手の活躍が不可欠、大阪はチームオフェンスで勝機を見出したい

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 ライアン・スパングラーが長期離脱となり、危機的状況に陥ったかと思われた川崎ブレイブサンダースだったが、前節の琉球ゴールデンキングス戦は連勝で乗りきった。スパングラーに代わってスターター起用されたジュフ磨々道が2戦とも2ケタ得点を挙げた他、これまで目立った活躍のなかった野本建吾も2戦合計18得点と奮起した。プレーオフを見据え、野本がローテーションに加わるかどうかは、チームにとって大きなカギになる。

 その川崎の今節の相手である大阪エヴェッサは、ホームで戦った前節の栃木ブレックス戦で連敗に終わった。初戦はジョシュ・ハレルソンがわずか7得点5リバウンドと持ち味を発揮できず、29点差の大敗。2戦目は7500名を超す大観衆の後押しを受け、ハレルソンも22得点15リバウンドと持ち直したが、8点差で敗れた。また、第2戦はチーム全体で6アシストと、相変わらず木下博之の不在が響いている。

 大阪はチームオフェンスから勝機を見出したい。川崎は80得点未満の試合が12月までは6試合しかなかったが、1月以降はすでに5試合と、得点力は明らかに落ちている。パス回しで相手ディフェンスを崩し、内外バランス良く攻めれば、川崎を上回ることは十分可能だ。

文=吉川哲彦

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