2017.04.07

A東京は二ノ宮がキーマン、仙台は組織力と泥臭さを発揮できるか

 最後までもつれることも予想された東地区の行方を占う大一番で、アルバルク東京は首位の栃木ブレックスを相手に連敗した。田中大貴が今季初めて欠場したのも痛かったが、敗因はそれだけではない。2戦ともターンオーバーは普段どおり少なかったが、相手のターンオーバーも少なかったのはディフェンスでプレッシャーを与えていない証拠。さらに、2戦目でアシストを記録したのがディアンテ・ギャレット二ノ宮康平の2人だけで、計7アシスト。チームでオフェンスをクリエイトした印象は薄く、個々の能力で挙げた得点が多くを占めたことは否めない。

 4ゲーム差となって地区優勝は遠のき、千葉ジェッツも2ゲーム差に迫っているが、チャンピオンシップ進出はすでに決めている。チーム力を上げる意味でも、残る11試合の重要度は変わらない。

 そのA東京に挑むのは仙台89ERSレバンガ北海道戦は、我慢比べとなった1戦目を佐藤文哉のブザービーターでものにした。主力2人がいない中で1勝1敗に持ちこめたのは、2戦合計27得点を挙げた佐藤の活躍によるものだ。

 A東京は、栃木戦で結果を残した二ノ宮がチームに新たなエッセンスをもたらすことができるか。仙台は組織力と泥臭さを発揮できれば、未勝利の相手に土をつけることも可能だ。

文=吉川哲彦

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