2017.10.05

昨季西地区2位争いを繰り広げた相手と直接対決、古巣を知る大宮宏正の力が必要

 昨季チャンピオンシップ進出を逃した名古屋ダイヤモンドドルフィンズとしては、昨季準優勝の川崎ブレイブサンダースを相手に1勝1敗という結果は、十分に可能性を感じさせるものだった。1戦目は終了間際のジャスティン・バーレルの得点で逆転勝利。2戦目も、敗れたとはいえ第4クォーター残り4秒で追いついて延長戦に持ちこんだ。開幕前に負傷した笹山貴哉が2戦ともスターターで出場し、得点こそ多くはないものの攻守に持ち味を発揮している。

 今節のホーム開幕戦は、昨季西地区でCSの椅子を激しく争った琉球ゴールデンキングスを迎え撃つ。その琉球の開幕節は、1戦目の第4クォーターで4得点とまさかの大失速で敗戦。2戦目はサンロッカーズ渋谷を53得点に抑えこみ、1勝1敗で乗りきった。2戦ともロースコアだったが、その中でハッサン・マーティンは2戦ともダブルダブルと前評判どおりの高い能力を見せつけた。

 上記のとおり昨季は同じ西地区で2位争いを繰り広げ、名古屋Dは8度の直接対決で3勝に終わっている。今季の4度の対戦は挽回のチャンス。川崎戦では出番がなかったが、昨季まで在籍した古巣を知る選手として大宮宏正もその力が必要とされるはずだ。

文=吉川哲彦

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