2018.11.10

新潟アルビレックスBBは思いきった選手起用に期待、レバンガ北海道は地区最下位転落を防げるか

新潟アルビレックスBBvsレバンガ北海道(@新潟市東総合スポーツセンター)
第1戦:11月10日18時5分、第2戦:11月11日15時5分

 7連勝と地力を発揮しつつあったシーホース三河を止め、新潟アルビレックスBBが中地区首位の座を堅持した。立ちあがりにラモント・ハミルトンがチームの最初の10得点をたたきだすなどし、第1クォーターで10点をリード。徐々にその差を詰められ、第4クォーターには一時逆転を許すが、そこから五十嵐圭が外角シュートを立て続けに炸裂させて終盤の競り合いをものにした。出場時間がスターターに偏るタフな状況が続く中、この試合では柏木真介が第1クォーター約5分で負傷するアクシデントが発生したが、代わって森井健太が32分26秒出場し、ディフェンスで大きく貢献したことはチームとしても大きな成果だ。

 一方のレバンガ北海道はジョゼ・ネトヘッドコーチのディフェンス重視のスタイルがなかなか浸透せず、前々節に連敗を5で止めたのも束の間、前節は同じ東地区で最下位に沈むサンロッカーズ渋谷に苦杯。10-26と第1クォーターで大きなビハインドを背負ってしまい、最大27点差まで開くなど終始劣勢のまま91失点で敗れた。市岡ショーンが今季初めて得点を2ケタに乗せたが、得点源のマーク・トラソリーニが13得点に抑えられたのが痛かった。この敗戦でSR渋谷に1勝差に迫られ、今節は地区最下位転落もあり得る厳しい状況だ。

 昨季1勝3敗と負け越した相手ではあるが、新潟としては今季ここまで苦しんでいる北海道から確実に白星を勝ち取っておきたい。ただ、前節も三河が相手とあってスターターを休ませるギャンブルに出ることはできず、五十嵐を筆頭にスターターのコンディション面は予断を許さない状況が続く。前節は森井が柏木の故障をカバーしたとはいえ、現在は渡辺竜之佑も欠く状況で台所事情は決して楽ではない。今のハードスケジュールを乗りきるには、前節に出場機会のなかった鵜澤潤山口祐希石井峻平の奮起が不可欠。庄司和広ヘッドコーチの思いきった選手起用にも期待したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
山口祐希
柏木真介
五十嵐圭
鵜澤潤
石井峻平
渡辺竜之佑
森井健太
上江田勇樹
池田雄一
ラモント・ハミルトン
ダバンテ・ガードナー

・北海道(ヘッドコーチ:ジョゼ・ネト)
溝口秀人
関野剛平
山本柊輔
多嶋朝飛
折茂武彦
市岡ショーン
桜井良太
デイビッド・ドブラス
マーク・トラソリーニ
川邉亮平
野口大介
松島良豪

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