2018.11.09

ディフェンスからのアーリーオフェンスの形をいかに作れるか、試合のカギを握るのはリバウンド!

バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

千葉ジェッツvs琉球ゴールデンキングス(@船橋アリーナ)
第1戦:11月10日15時5分~、第2戦:11月11日15時5分~

 今シーズンの優勝争いを占う意味でも注目が集まる千葉ジェッツ琉球ゴールデンキングスの対戦が、千葉のホーム、船橋アリーナで行われる。ともに東・西地区では2位に位置する両チームだが、水曜開催となった前節、千葉は栃木ブレックスに、琉球はライジングゼファー福岡に敗れた。それだけにこの短い期間でどれだけチームの立て直しができたかにも注目が集まる。

 開幕節に川崎ブレイブサンダースに連敗を喫した千葉だったが、その後、10連勝して一気に順位を上げることに成功した。11月7日、勝率で並んだ栃木と東地区の首位決戦を迎えたが、序盤からリードを奪われる展開の中、第4クォーターに追いあげを見せて一時は逆転したものの、栃木に61-73で振りきられ、連敗をストップさせることになった。

 琉球は昨シーズンの王者、アルバルク東京に初めて連勝を果たし、A東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチに「今、一番強いのは琉球」と言わしめた。その言葉どおり、その2試合とも常に主導権を握っていたのは琉球であり、A東京の堅い攻防を攻略しての勝利は関係者を驚かせたものとなった。しかし、その後の福岡戦でまさかの敗退を喫する。実は連勝を決めた後の記者会見で、佐々宜央HCが、「今シーズン初勝利を挙げただけに要注意」と、次節に対戦する福岡へ警戒感をあらわにしていた。それでも、いきなり第1クォーターで10-25と大幅なビハインドを背負う展開となってしまい、その後猛追を見せるも届かず、西地区最下位の福岡に2勝目を献上することになってしまった。

 悪い流れは素早く断ちきりたい。ともに堅いディフェンスからのアーリーオフェンスを得意としているだけに、いかにその形を試合中にいくつ作れるかがポイントだ。それだけにリバウンドをどちらかが支配するかが勝敗のカギを握ることになるだろう。また、相手のプレーを予測して対抗策をこうじるスカウティングに関しても、千葉の大野篤史HCと琉球の佐々HCともに長けており、どんなオフェンスやディフェンスを仕掛けてくるかにも注目したい。

 どちらにせよ、激戦は必至だ。

文=入江美紀雄

■ロースター
・千葉(ヘッドコーチ:大野篤史)
ジョシュ・ダンカン
富樫勇樹
マイケル・パーカー
田口成浩
トレイ・ジョーンズ
大宮宏正
アキ・チェンバース
西村文男
藤永佳昭
ギャビン・エドワーズ
石井講祐
原修太
小野龍猛

・琉球(ヘッドコーチ:佐々宜央)
石崎巧
橋本竜馬
並里成
金城茂之
須田侑太郎
ジェフ・エアーズ
岸本隆一
寒竹隼人
田代直希
アイラ・ブラウン
ジョシュ・スコット
古川孝敏

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