2018.11.09

アルバルク東京を迎え撃つ川崎ブレイブサンダース、辻直人の爆発で相手DFを破壊できるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

川崎ブレイブサンダースvsアルバルク東京(@川崎市とどろきアリーナ)
第1戦:11月10日18時5分、第2戦:11月11日16時5分

 4勝5敗から3連勝で前節を迎えた川崎ブレイブサンダースは、星数で並ぶ富山グラウジーズを相手にアウェーで勝利。中地区2位をキープし、今節はすでに第4節でも対戦したアルバルク東京との再戦に臨む。

 富山戦は前半リードを許したが、ニック・ファジーカス辻直人を中心に32得点をたたきだした第3クォーターに逆転。第4クォーターは最大17点差から残り1分を切ったところで6点差に詰め寄られたが、ファジーカスの27得点目となる3ポイントで逃げきった。13得点にとどまった第2クォーターを除けば川崎らしいオフェンスが見られ、辻の8アシストを筆頭に計29アシスト。また、今季ここまで13試合すべてにスターター出場しているバーノン・マクリンは17得点10リバウンドで、今季5度目の“ダブルダブル”を記録している。

 川崎と対照的に8勝1敗のスタートダッシュから3連敗中だったA東京は、秋田ノーザンハピネッツに45点差で圧勝して連敗ストップ。出だしからディフェンスで秋田を抑えこみ、オフェンスでは安藤誓哉が古巣相手にハッスル。その安藤がファウルトラブルでベンチに下がると、脳震盪で欠場した小島元基に代わって出場時間を得た齋藤拓実が躍動し、キャリアハイの17得点7アシスト。馬場雄大も3本のダンクで自らの誕生日を祝い、チームの100点ゲームに貢献した。

 前回の対戦では決定力を欠いて連敗した川崎だが、ファジーカスのコンディション向上とともに白星を伸ばしており、今回は激戦必至だ。カギになるのは3ポイント。前回の対戦では1戦目が20本中3本しか決まらず、2戦目では8本すべて失敗。チームもここまでリーグ最下位の成功率であり、特に開幕節で計7本決めた後の辻の不発が響いている。ただ、前々節2戦目は6本中3本、前節は11本中4本と、ファジーカスのコンディションにリンクするように復調してきた。辻の爆発で、リーグ最少失点を誇るA東京のディフェンスを破壊できるか。

文=吉川哲彦

■ロースター
・川崎(ヘッドコーチ:北卓也)
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
辻直人
谷口光貴
鎌田裕也
バーノン・マクリン
ニック・ファジーカス
バンバ・ジュフ
シェーン・エドワーズ
長谷川技

・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
齋藤拓実
安藤誓哉
馬場雄大
正中岳城
ザック・バランスキー
菊地祥平
竹内譲次
田中大貴
ジャワッド・ウィリアムズ
ミルコ・ビエリツァ
アレックス・カーク

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