2019.01.16

ライジングゼファー福岡は古巣に挑む2人に注目、琉球ゴールデンキングスは直近5戦で2勝3敗と不振

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

ライジングゼファー福岡vs琉球ゴールデンキングス(@照葉積水ハウスアリーナ)
1月16日19時5分

 12月は5勝5敗の五分で乗りきったが、前節は三遠ネオフェニックスに連敗。ライジングゼファー福岡はB1昇格初年度の前半戦を8勝23敗という成績で終えた。後半戦も厳しい戦いが待ち受けるが、その初戦となる今節の相手は第8節で接戦の末に撃破した琉球ゴールデンキングス。22勝9敗で西地区首位を快走する琉球に再び土をつけ、反撃の狼煙を上げることができるか。

 三遠戦はディフェンスが崩れ、1試合平均約72得点の三遠に2戦とも80点前後を与えてしまった。いずれも前半はリードし、後半に失点がかさむ展開。オフェンス面では3ポイントの不発とターンオーバーの多さが響いた。その中で、シーズン中盤に入って好調の遥天翼が2戦目で今季最多の18得点をマークし、さらにギアが上がっている。

 琉球にとっても、前節の大阪エヴェッサ戦は決して芳しい結果ではなかった。1戦目こそ第5節の対戦時と同じく相手を48点に封じる完勝で、2戦目もディフェンスは61失点と十分な出来だったが、オフェンスが53得点と沈黙。44得点に抑えこまれた第16節の対戦時の二の轍を踏んでしまった。得点が60点を割りこんだのは今季3度目だが、そのうち2度が大阪戦だ。地区2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの5勝差は変わらないが、最近5試合で3敗と勢いに陰りも見える。

 琉球がやや調子を落としているのは、当然ながら福岡には追い風だ。昨季までのホームに凱旋した、前回の対戦で13得点と躍動した津山尚大は、今度は古巣を迎え撃つ番。前回のリベンジを目論む古巣を返り討ちにする気概で臨むだろう。そして、このところ出場機会が限られている波多野和也も、一昨季に在籍した琉球戦には闘志を燃やすはず。アイラ・ブラウンも欠いている琉球にとって、手薄になったインサイドは泣き所。その弱みを突く上で波多野が出場時間を伸ばせるかどうか、ボブ・ナッシュヘッドコーチの選手起用にも注目したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・福岡(ヘッドコーチ:ボブ・ナッシュ)
遥天翼
山下泰弘
小林大祐
薦田拓也
波多野和也
エリック・ジェイコブセン
津山尚大
青木ブレイク
ベンジャミン・ローソン
石谷聡
城宝匡史
加納誠也
デクスター・ピットマン

・琉球(ヘッドコーチ:佐々宜央)
石崎巧
橋本竜馬
並里成
金城茂之
須田侑太郎
ジェフ・エアーズ
岸本隆一
寒竹隼人
田代直希
アイラ・ブラウン
ジョシュ・スコット(インジュアリーリスト)
古川孝敏
アマンゼ・エゲケゼ

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