千葉ジェッツは地区制覇が目前、アルバルク東京は相手ディフェンスをどう攻略するかがカギ

吉川哲彦

千葉ジェッツ

2019.04.13 15:05 T.O.
試合終了
船橋アリーナ

アルバルク東京

■千葉ジェッツvsアルバルク東京（＠船橋アリーナ）
第1戦：4月13日15時5分、第2戦：4月14日15時5分

　千葉ジェッツの地区優勝マジックは「2」となり、昨季に続く東地区制覇が目前。今節決めて、チャンピオンシップセミファイナルまでのホーム開催権を獲得したいところだが、相手がアルバルク東京となればそうは問屋が卸さない。

　前節の千葉は、第32節に苦しめられたばかりの秋田ノーザンハピネッツを大差で退けた。第1クォーターは相手のプレッシャーにリズムを乱してしまったが、その後はディフェンスのギアを1段上げて十八番の速攻を連発。2ポイント成功率は前々節に続いて7割をクリアした。ジョシュ・ダンカンが現在14試合連続2ケタ得点と好調を維持し、このところ目立っていなかった小野龍猛も7得点6リバウンド5アシストと復調気配。チーム状態はほぼ万全と言って良さそうだ。

　A東京も前節は、サンロッカーズ渋谷に勝利。しかし、前半で21点ものリードを得ながら後半にディフェンスが締まらず、終わってみれば8点差と課題の残る試合運びだった。その中で、ミルコ・ビエリツァが今季5度目の20得点、ザック・バランスキーが今季最多の18得点を挙げたのは好材料。地区2位の栃木ブレックスを3勝差で追う状況は変わらず、逆転は極めて難しくなったが、いいムードでCSを迎える意味でも今節の戦い方は重要となる。また、昨季ファイナルで千葉を圧倒した王者として、現在1勝3敗と分が悪い千葉に対してプライドを示したいところだ。

　前回の対戦はA東京が62得点に抑えこまれており、A東京が千葉のディフェンスをどう攻略するかがカギになるのは間違いない。今季千葉戦は2試合欠場し、出場した2試合はいずれも1ケタ得点だった田中大貴の奮起に期待がかかる。ディフェンスでは、過去4度の対戦のうち3度が第1クォーターで24失点以上と先手を取られて追う展開を強いられており、試合の入りでA東京が強度の高いディフェンスを披露できるか。特に竹内譲次には、リバウンドも含めて体を張ることが求められる。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・千葉（ヘッドコーチ：大野篤史）
ジョシュ・ダンカン
 富樫勇樹
 マイケル・パーカー
 田口成浩
 トレイ・ジョーンズ
 大宮宏正
 アキ・チェンバース
 西村文男
 藤永佳昭
 ギャビン・エドワーズ
 石井講祐
 原修太
 小野龍猛