2019.04.26

3代目王者を決める戦いが幕開け、栃木ブレックスに挑む川崎ブレイブサンダースは長谷川技がキーマン

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

■栃木ブレックスvs川崎ブレイブサンダース(@ブレックスアリーナ宇都宮)
第1戦:4月26日19時5分、第2戦:4月27日18時5分、第3戦:4月29日15時5分※2戦先勝方式

 各チーム60試合の激闘が幕を閉じ、今週は3シーズン目の王者を決める「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2018-19」の火ぶたが切って落とされる。他の3カードに先駆けて行われるのは初代王者の栃木ブレックスと、一昨季のファイナルでその栃木に屈した川崎ブレイブサンダースという好カードだ。

 シーズン前半はリーグ全体の首位を走ったが、その後は千葉ジェッツの後塵を拝して東地区2位でのCS進出となった栃木。レギュラーシーズンの締めくくりは秋田ノーザンハピネッツを迎え、1戦目は8点差、2戦目は5点差と粘られながらも連勝で終えた。1戦目で19得点を挙げるなど鵤誠司の存在感が再び増してきていることに加え、竹内公輔も同じく1戦目で11得点7リバウンドとコンディションの良さを見せつけている。2戦目では田臥勇太が9分強の出場で今季2度目の2ケタ得点と、個々の状態は仕上がってきているとみて良さそうだ。

 第35節に目の前で新潟アルビレックスBBの中地区優勝を許した川崎も、最終節はシーホース三河から2勝を奪って締めくくった。激しい接戦にもつれこんだ1戦目は、もはや川崎の勝ちパターンの1つとも言える篠山竜青の逆転弾が残り13秒に飛びだして1点差の白星。2戦目は第1クォーターの29得点が効き、三河をCS圏外に追いやった。ただし、1戦目で負傷した辻直人のCS出場は極めて厳しい状況。その穴をどう補うかが勝敗の分かれ目になる。

 今季は4度対戦して栃木が全勝。1点差の試合もあり、川崎としてはリベンジを狙う気持ちがより強いはずだ。そのカギを握るのは、今季チームで唯一全60試合にスターター出場した長谷川技。バスケIQが高く、優れたディフェンダーである長谷川は、最終的には規定本数に到達しなかったが一時はランキング上位に顔を出した3ポイントシューターでもある。7アシストを記録した試合も2度あるオールラウンダーの長谷川が攻守に栃木をかき乱せば、アップセットは十分に起こり得る。

文=吉川哲彦

■ロースター
・栃木(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
比江島慎
遠藤祐亮
竹内公輔
アンドリュー・ネイミック
渡邉裕規
鵤誠司
橋本晃佑
ライアン・ロシター
栗原貴宏
山崎稜
喜多川修平
長島蓮

・川崎(ヘッドコーチ:北卓也)
藤井祐眞
林翔太郎
青木保憲
篠山竜青
辻直人
谷口光貴
長谷川技
ニック・ファジーカス
バンバ・ジュフ
鎌田裕也
バーノン・マクリン
シェーン・エドワーズ

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