2019.05.03

今季直接対決は琉球ゴールデンキングスが3勝1敗、アルバルク東京はビエリツァの働きが試合を左右

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

琉球ゴールデンキングスvsアルバルク東京(@沖縄市体育館)
第1戦:5月4日13時10分、第2戦:5月5日13時5分、第3戦:5月7日19時5分 ※2戦先勝方式

 激戦の末に勝ちあがった2チームが「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2018-19」のセミファイナルで激突。琉球ゴールデンキングスは今季4度の対戦で3勝1敗とアルバルク東京に勝ち越しているが、シーズンの勝率ではA東京のほうが高く、好勝負が繰り広げられるだろう。

 琉球は昨季に続いて名古屋ダイヤモンドドルフィンズとクォーターファイナルで相対し、昨季同様に初戦を落とした。それも、第1クォーターで4-21と大きく後手に回る大誤算。日本人選手の最高得点が5得点で、チーム全体でも最終的に53得点。レギュラーシーズンでも時折顔をのぞかせたオフェンスの停滞が発生してしまった。それでも、後がなくなった2戦目は古川孝敏が26得点をマークするなど持ち直し、ディフェンスでも名古屋Dを53得点に抑えた。そして勝負の3戦目はさらにディフェンスを強化して43失点。前半こそオフェンスが今一つで競った展開だったものの、第3クォーターに相手のターンオーバーからたたみかけた。

 新潟アルビレックスBBと対戦したA東京は、2戦とも一分の隙も許されない大熱戦を連勝。1戦目は外角シュートで相手ディフェンスのわずかな穴を突き、第3クォーターに29得点。2戦目は立ちあがりで0-12と圧されながら、やはり第3クォーターに今度は12失点とディフェンスで主導権を握った。コンディション不良を抱えた田中大貴に代わって安藤誓哉馬場雄大が存在感を示し、ザック・バランスキーの得点も効果的だった。中地区覇者を倒し、セミファイナルでは西地区覇者に昨季王者としての威厳を見せることができるか。

 今季の4度の対戦は、ロースコアという点が特徴。A東京は今季50点台の試合が4度あったが、そのうち3度が琉球戦だ。ただし対戦はすべて11月で、当時A東京を苦しめたジョシュ・スコットは現在戦列を離れている。A東京が琉球のインサイドをどう攻略するか、特に新潟戦も要所で活躍が光ったミルコ・ビエリツァの働きが試合を左右しそうだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・琉球(ヘッドコーチ:佐々宜央)
石崎巧
橋本竜馬
並里成
金城茂之
ナナーダニエル弾
須田侑太郎
ジェフ・エアーズ
岸本隆一
寒竹隼人
田代直希
アイラ・ブラウン
ジョシュ・スコット(インジュアリーリスト)
古川孝敏
ケビン・ジョーンズ
スコット・モリソン

・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
齋藤拓実
安藤誓哉
馬場雄大
正中岳城
ザック・バランスキー
菊地祥平
竹内譲次
田中大貴
ジャワッド・ウィリアムズ
ミルコ・ビエリツァ
アレックス・カーク
シェーファーアヴィ幸樹

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