2019.10.15

琉球ゴールデンキングスと名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、どちらがインサイドで主導権を握れるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

琉球ゴールデンキングスvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(@沖縄市体育館)
10月16日19時35分

 前節は台風接近に伴ってアウェーでの大阪エヴェッサ戦が1試合のみの開催となった琉球ゴールデンキングス。前半はほぼイーブンだったが、第3クォーターに走るバスケットを展開されて28失点。第4クォーターにジョシュ・スコット寒竹隼人らの活躍で逆襲し、残り1秒に岸本隆一の値千金の3ポイントで追いついてみせたものの、奮闘実らず延長で敗れた。黒星先行で迎える今節は、勝率5割復帰を目指す戦いとなる。

 その相手は名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。開催を1日ズラして行われた前節の三遠ネオフェニックス戦、1戦目は立ちあがりから試合を優位に進め、第4クォーターで10得点と沈黙しながらも10点差で勝ちきった。その試合で菊池真人ジャスティン・バーレルが負傷して2戦目は不安が立ちこめたが、ヒルトン・アームストロングが11本中10本のフィールドゴールを決めるなどハッスル。木下誠の12得点5アシストという大きなステップアップもあり、開幕4戦目にしてようやく持ち味のオフェンス力を発揮した。チーム全体で30アシストという数字が示すようにパスの回りがよく、笹山貴哉が9アシスト、安藤周人が7アシストを挙げている。

 このカードは昨季の西地区王者と同2位の顔合わせ。1試合平均65.0失点とディフェンスで一定の成果を残し、オフェンスも本来の力を出し始めた名古屋Dは、より大きな壁として2シーズン連続地区制覇の琉球に立ちはだかっていくはずだ。現時点でまだ3ポイントが本調子でない点は、琉球がつけこみたいところ。その上で、インサイドで主導権を握れるかどうかということになるだろう。前節に実力の片鱗を見せたジャック・クーリーに、攻守両面での働きが求められる。対する名古屋Dはやはりバーレルを欠くインサイドでイシュマエル・レーンが存在感を見せることができるか。前節はファウルトラブルに泣いただけに、今節はそのリベンジの意味も込めて奮起しなければならない。

文=吉川哲彦

■ロースター
・琉球(ヘッドコーチ:佐々宜央)
石崎巧
福田真生
並里成
デモン・ブルックス
長谷川智伸
岸本隆一
寒竹隼人
田代直希
満原優樹
小野寺祥太
ジョシュ・スコット
ジャック・クーリー

・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太
満田丈太郎
イシュマエル・レーン
菊池真人※不帯同
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
笠井康平
中務敏宏
ヒルトン・アームストロング
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル※インジュアリーリスト
木下誠

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