2019.11.01

富山グラウジーズは敵地4連戦に向けて弾みをつけたい、琉球ゴールデンキングスは上位追撃へ

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

富山グラウジーズvs琉球ゴールデンキングス(@富山西部体育館)
第1戦:11月2日18時5分、第2戦:11月3日13時5分

 前節は宇都宮ブレックスと相まみえた富山グラウジーズ。1戦目は前半のビハインドをはね返すことができずに4連敗となったが、前半を同点で折り返した2戦目は第3クォーターに前田悟ら日本人選手のアウトサイドシュートでリードを奪い、その後は2度追いつかれながらも最後は逃げきりに成功した。4連敗中はいずれも80点を超えていた失点が、この試合では第3節に川崎ブレイブサンダースを撃破して以来5試合ぶりに70点を切った。1戦目の黒星を引きずることなくディフェンスにフォーカスしたことが好結果につながったと言っていいだろう。11月のホームゲームは今節のみ。連勝で勝率を5割に戻せば、その後のアウェー4連戦にも弾みがつくはずだ。

 その相手は琉球ゴールデンキングス。前節は三遠ネオフェニックスを危なげなく下し、現在4連勝中だ。1戦目で満原優樹が今季最多の15得点を挙げれば、2戦目では岸本隆一が3ポイント7本を含む31得点の大暴れ。他にも並里成が2戦計27得点13アシスト、田代直希は1戦目で7リバウンド、2戦目で11得点と日本人選手の貢献度が高かったが、ジャック・クーリーも2戦ともに“ダブルダブル”と安定感が備わってきている。6勝3敗ながら名古屋ダイヤモンドドルフィンズ京都ハンナリーズに先行を許して西地区3位という状況。今節も連勝で終え、本格的に追撃態勢に入りたいところだ。

 日本人選手の存在感が光る琉球に対し、富山も前節2戦目は日本人選手の活躍が勝利を手繰り寄せた。ジョシュア・スミスの得点力に頼ることができない今は、ますます日本人選手の働きが勝敗を左右することになる。宇都直輝はチームが敗れた試合で1試合平均13.3得点をマークしているが、勝った試合では同6.5得点と半減。前節2戦目と第3節の川崎戦では3スティールを記録しており、今の宇都はスコアメークよりもディフェンスに意識を傾けたほうがチームの勝利につながりそうだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
山口祐希
松山駿
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
菅澤紀行
宇都直輝
前田悟
葛原大智
ジョシュ・ペッパーズ
ダニエル・オルトン
ジョシュア・スミス※インジュアリーリスト

・琉球(ヘッドコーチ:佐々宜央)
石崎巧
福田真生
並里成
デモン・ブルックス
長谷川智伸
岸本隆一
寒竹隼人
田代直希
満原優樹
小野寺祥太
ジョシュ・スコット
ジャック・クーリー

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