2019.11.01

「今はもうやるしかありません!」常勝軍団アルバルク東京の大黒柱アレックス・カークに聞く

どんな時でも安定したプレーを発揮するのがアレックス・カークの強み [写真]=B.LEAGUE
バスケットボールキング編集部

10月31日現在、6勝2敗で東地区の首位に立つのがアルバルク東京だ。昨シーズン、リーグ2連覇を達成し、今シーズンの開幕前にはFIBAアジアチャンピオンズカップに初優勝を果たした。

ただしA東京が順調に勝ち星を挙げているわけではない。貴重な控えとしてチームを支えてきたザック・バランスキーが開幕前の練習で右足関節をネンザして今シーズンはまだコートに立っていない。さらに秋田ノーザンハピネッツ戦で負傷した小島元基が、その後右ひざ半月板損傷と診断を受けて出術を行い、復帰には約半年がかかる見込みになっている。

実際にプレーできるのは5人のスターターの他、3人のベンチプレーヤーという厳しい状況の中、この男は今シーズンもタフに、そして安定したパフォーマンスを発揮している。それがアレックス・カークだ。全試合に先発出場し、平均出場時間が31分56秒、得点が21.1点、リバウンドが8.8本とチームトップのスタッツを残している。今シーズンも大黒柱として常勝軍団A東京を支えるカークに話を聞いた。

取材・文=入江美紀雄

「人間的にもアップグレードした姿を見てもらいたい」

アレックス・カークはA東京の攻防の要だ [写真]=B.LEAGUE


――今シーズンも安定した成績を残しています。
カーク
 今シーズンに限らず、初めてBリーグのコートに立った時からコンスタントにプレーすることは意識していましたし、それが自分の仕事の役割だと思っています。クラブやコーチ陣もそれをわかって、自分と契約してくれていると思うので、そのようにプレーすることが自身にとってもチームにとっても一番いいことだと言えます。

――開幕前に今年も大きな大会がタイでありました。体調はどうですか?
カーク
 コンディションはまずまず良いですね。シーズンが進めばもっとよくなっていくと思います。

――今シーズンは安藤誓哉選手や田中大貴選手のパスからアリウープを狙うプレーが目立ちます。
カーク
 誓哉も大貴もとてもスマートなプレーヤーですし、そんな彼らとのコンビネーションが年々良くなっていますね。

――今シーズンはコンビを組むことが多い外国籍選手がすべて入れ替わりました。コミュニケーションなどどのように取っていますか?
カーク
 ケビン(ジョーンズ)、ジェフ(エアーズ)、ミラン(マチュワン)とはすでにいい仲間です。オンザコートでもオフザコートでも仲間としてチームにどうすればチームを勝利に導けるかを一番に考えているので、とてもいい関係が築けていると思います。

――現在、小島選手とザック選手が故障のためプレーできません。そのような厳しい状況をどう考えていますか。
カーク
 もうやるしかありません。台所事情が厳しく8名しかいない中でも練習をしなければいけないですし、試合にも勝たなければいけません。ここはもうやり続けるだけです。

――日本に来て3シーズン目を迎えました。何かバスケ以外でチャレンジしていることはありますか?
カーク
 時間があれば遠征先でも色々なところを見て回ってエンジョイしています。電車乗るのも大丈夫ですよ。イージー、イージー(笑)。

――アクティブな趣味を持っていると聞いています。
カーク
 本当は釣りに行きたいのですが、そこまで時間が取れないので。普段はよく人間ウォッチングなどをしていますよ(笑)。

――今シーズンの目標を改めて教えてください。
カーク
 アジアチャンピオンズカップに勝つというチームの目標はすでにクリアしました。今はリーグの3連覇に向けて、チームをベストにしていきたいと思います。個人的には昨シーズンよりも今シーズンの方が光り輝きたいですね。コート上だけでなく、人間的にもアップグレードした姿を見てもらいたいと思っています。

3シーズン目を迎え、チームの大黒柱的存在だ [写真]=B.LEAGUE

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