連敗脱出を目指す両軍、いいきっかけをつかめるのはどちらか

吉川哲彦

シーホース三河

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2019.11.16 14:05 T.O.
試合終了
ウィングアリーナ刈谷

富山グラウジーズ

■シーホース三河VS富山グラウジーズ（＠ウィングアリーナ刈谷）
第1戦：11月16日14時5分、第2戦：11月17日14時5分

　現在中地区下位に沈むシーホース三河と富山グラウジーズは、前節にそろって西地区下位チームに連敗を喫し、苦しい状況を好転させることができなかった。正念場で迎えた今回の直接対決は、互いにきっかけをつかみたいところ。星1つの差は変わっていないだけに、ホームで戦う三河にとっては特に重要になるだろう。

　三河の連敗は「6」に伸び、黒星は早くも2ケタに到達した。前節の島根スサノオマジック戦は2戦とも得点が80点を割りこむなど、自慢のオフェンスがやや不発。1戦目で22得点ながらうまく守られた感もあったダバンテ・ガードナーを2戦目では今季初めてスターターから外すという手も打ったが、際立った効果はなかった。それに加えて弱点のディフェンスに改善の兆しが見られず、1試合平均得点がリーグで唯一70点を切っている島根に連日81得点を許してしまった。ミスの多さに悩まされていた島根が2戦ともターンオーバーを1ケタに抑えたのは、三河のディフェンスが機能不全だった証。バイウィークを翌週に控えた今節は、まず連敗を止めることが先決。1つでも白星を挙げて11月を終えたいところだ。

　富山も11月に入って4連敗中。前節は滋賀レイクスターズに対して3ポイントラインのディフェンスが甘く、1戦目でリーグ新記録の20本、2戦目で16本の大量被弾。オフェンスでは頼みのレオ・ライオンズの得点が伸びなかったことで、宇都直輝の2戦計34得点15アシストの活躍も焼け石に水となった。2戦目ではダニエル・オルトンが退場し、今節1戦目は出場不可。チームにとっては踏ん張り時だ。

　両者とも得点力に優れる一方で、1試合平均失点は三河がリーグ17位、富山が同16位。必然的にハイスコアゲームが予想される中、三河は特に1戦目ではインサイドで先手を取りたい。今季は2ケタ得点がまだ3度しかなく、他にも目立ったスタッツを残していない桜木ジェイアールの本領発揮が求められる。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・三河（ヘッドコーチ：鈴木貴美一）
會田圭佑
 川村卓也
 岡田侑大
 長野誠史
 森川正明
 熊谷航
 金丸晃輔
 根來新之助
 加藤寿一
 桜木ジェイアール
 ミッケル・グラッドネス
 クリス・オトゥーレ
 ダバンテ・ガードナー