2025.03.25

B1仙台、落合嘉郎ヘッドコーチと双方合意のもと契約解除…今シーズン8勝36敗と成績振るわず

契約解除となった落合HC[写真]=B.LEAGUE
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 3月25日、B1仙台89ERS落合嘉郎ヘッドコーチと双方合意のもと契約解除することを発表した。

 仙台市出身の落合HCは2018年から2024年まで仙台のアシスタントコーチとしてチームをサポートしており、今シーズン、ヘッドコーチとして指揮を執った。しかし、現時点でチームは8勝36敗と東地区最下位と厳しい状況に置かれている。

 落合HCは退団にあたり「ナイナーズの選手とチームスタッフたちは常に前を向いて闘っていける集団です。ここからもっと闘っていく姿を見せてくれると信じています」とコメント。

 仙台の志村雄彦社長は「クラブカルチャーである『GRIND』を継承したチーム作りとBプレミア初年度優勝という目標に向けて、勝負にこだわり、結果にこだわる采配をお願いしてきました。しかし、シーズン序盤から接戦を勝ちきれず、連敗が長引いている現状を受け、今回の契約解除になりました」と語った上で「クラブをB1へと押し上げてくれた功労者である、落合ヘッドコーチに対し感謝と敬意を表したいと思います」と述べた。

 なお、3月26日のアウェー宇都宮ブレックス戦からイゴア・ジャレティッチアシスタントコーチがヘッドコーチとして指揮を執る。

 ジャレティッチ新HCは「今シーズンの成績もそれに続くヘッドコーチの契約解除も、私が仙台89ERSに加入した時に思い描いていた展開ではありませんでした。嘉郎さんは私の友人であり、とてもプロフェッショナルな人です。このような結果となってしまい、とても心苦しく思います」と落合HCへの想いを述べた後、「チームの状況や怪我に関係なく、可能な限りベストな結果を達成するために最大限の努力をして参ります」と抱負を語った。

■コメント

落合嘉郎HC
仙台89ERSを支えていただいているファンのみなさま、スポンサーのみなさま、地域のみなさま。ヘッドコーチとして選手たちの力を最大限に発揮させ、期待されている勝利をみなさまに届けられなかったことに責任を感じています。

 みなさまがどんな時でも励ましや、温かい言葉をかけてくださったことは私にとって大きな支えでした。

 今の私が言えることではありませんが、ナイナーズの選手とチームスタッフたちは常に前を向いて闘っていける集団です。ここからもっと闘っていく姿を見せてくれると信じています。

 この地元仙台でコーチをさせていただくチャンスを与えてくださった仙台89ERSに関わる全てのみなさまに、心より感謝申し上げます。

 これからも仙台89ERSにさらなる大黄援をよろしくお願いいたします」

 志村雄彦社長
「日頃より仙台89ERSへの温かい黄援ありがとうございます。このたび、シーズン途中ではありますが、落合嘉郎ヘッドコーチと双方合意のもと契約解除いたしました。

 みなさまに多大なご心配をおかけしていること、そして3月23日(日)の敗戦でクラブ史上最長の13連敗となり、シーズン通算8勝36敗と大きく負け越している現状に心よりお詫び申し上げます。

 落合ヘッドコーチにはクラブ創設20周年のシーズンにチームの指揮を託し、クラブカルチャーである「GRIND」を継承したチーム作りとBプレミア初年度優勝という目標に向けて、勝負にこだわり、結果にこだわる采配をお願いしてきました。しかし、シーズン序盤から接戦を勝ちきれず、連敗が長引いている現状を受け、今回の契約解除になりました。

 一方で、2018年から桶谷ヘッドコーチ、藤田ヘッドコーチを一番近くで支え続け、選手とヘッドコーチの橋渡しをしながら、ともに「GRIND」というカルチャーを作り上げ、そしてクラブをB1へと押し上げてくれた功労者である、落合ヘッドコーチに対し感謝と敬意を表したいと思います。

 Bプレミア参入、クラブ創設20周年という大きな期待を背負って臨んだシーズンではありましたが、現状の成績は厳しい状況であると言わざるを得ません。

 今後は目の前の1試合1試合に全力で挑み、ファンのみなさまをはじめナイナーズに関わる全てのステークホルダーのみなさまに、最後まで諦めず粘り強く闘うナイナーズをお見せできるよう闘い続けます。

 残り16試合(ホーム戦7試合)、チームはこれまで以上に勝利のため、仙台・宮城のため最高の準備をして試合に臨んでまいります。どうかファンのみなさまにおかれましても、会場に足を運んでいただき、チームを鼓舞し、選手たちの背中を押していただけますと幸いです。

 引き続き、みなさまの熱い黄援をよろしくお願い申し上げます」

イゴア・ジャレティッチ新HC
「今シーズンの成績もそれに続くヘッドコーチの契約解除も、私が仙台89ERSに加入した時に思い描いていた展開ではありませんでした。嘉郎さんは私の友人であり、とてもプロフェッショナルな人です。このような結果となってしまい、とても心苦しく思います。

 チームの誰にとっても理想的とは程遠いタイミングではありますが、プロフェッショナルとして、ヘッドコーチの役職を受けさせていただきました。私の責任は選手たちと一緒に常にベストを尽くすことです。チームのメンバーそれぞれがやるべき事にフォーカスしていきます。

 この先も大きなチャレンジが待ち受けていますが、チームの状況や怪我に関係なく、可能な限りベストな結果を達成するために最大限の努力をして参ります」

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