2025.05.14

富士通レッドウェーブ、連覇に導いたBTテーブスHCが退任「まだ叶えたい目標と夢があります」

通算10年間にわたって富士通に在籍したBTテーブスヘッドコーチ [写真]=Wリーグ
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 富士通レッドウェーブは5月14日、BTテーブスヘッドコーチとの契約が満了となり、双方合意のもと5月末をもって退団することを発表した。

 カナダ出身のテーブスHCは現在59歳。日本では2011年から兵庫ストークス(現神戸ストークス)の指揮を執り、2013-14シーズンにアソシエイトコーチとして富士通へ加入した。翌シーズンから2シーズンにわたってHCを務め、Bリーグ初年度からサンロッカーズ渋谷のHC、富山グラウジーズのACも経験。2018-19シーズンに富士通へ復帰すると、2023-24シーズンからWリーグ連覇を達成し、2年連続でコーチオブザイヤーに輝いた。

 指揮官は公式HPで次のようにコメントした。

「すべての良いことには終わりがあります。ヘッドコーチとして10年間同じチームに携わることは非常に珍しいことですが、私はその機会に恵まれ、本当に幸運だったと思っています。多くの方々の支えのおかげで、Red Waveを5位のチームから日本のトップチームへと成長させることができました。それが私のプロとしての目標でした。個人的には、ルイがチャンピオンになるまでこのチームを離れないと決めていました。その夢が叶ったときは本当に嬉しかったです。しかし、昨年のチームは特別で、もう一度、いやそれ以上のことができると信じていました。ですので、今シーズンを最後にするとシーズン前に心に決めていました。今シーズンを通して、ENEOSさんが築き上げた王朝(最強時代)に対する新たな敬意を抱くようになりました。そして今、チームは良い状態にあり、未来も明るいと確信しています。ですので、ここでヘッドコーチを退任する決断をいたしました」

「チームには、新たな形でインスピレーションを与えてくれる新しいリーダーが必要だと思います。変化は良いことです。この決断は完全に私自身の意志によるものです。もしかしたら自己中心的に見えるかもしれませんが、このキャリアの段階においても、私にはまだ叶えたい目標と夢があります。最後に、会社、そしてどんな時でも応援してくださったファンの皆さまに心から感謝申し上げます。陰で支えてくれたスタッフの皆さん、本当にありがとうございます。そして選手の皆さん、私に対して常に忍耐強く接してくれて、チームメイトを心から大切にしてくれて、本当に感謝しています。以前も申し上げましたが、過去も現在も、私が指導したすべての選手は私の『宝物』です。コート上での能力だけでなく、人としての素晴らしさ、そして私にとってどれほど大切な存在であるかを思うと、心から感謝の気持ちでいっぱいです。Red Wave Family!」

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