
2025.05.12
5月4日、『大樹生命 Wリーグ 2024ー25シーズン』のアウォード表彰式が東京都内で開催された。表彰式では、すでに発表となっている得点などのリーダーズに加え、ベスト5、ルーキー・オブ・ザ・イヤー、レフリー・オブ・ザ・イヤー、コーチ・オブ・ザ・イヤー、ベストディフェンダー、ベスト6thマン、そしてレギュラーシーズンMVPが新たに発表された。
WリーグプレミアのレギュラーシーズンMVPを獲得したのは、Wリーグ連覇を達成した富士通レッドウェーブの町田瑠唯。チームの絶対的司令塔にとっては、プレーオフMVPに続いて初の受賞となった。
表彰式の壇上で、町田は「私がこの賞をいただけることにビックリしています。みんなが輝いてくれたら一番うれしいし、それが私の役割だと思います」とコメント。表彰式後、改めてメディアの前でも「どこをどう評価してもらって賞をいただけたのかは分からないのですが、チームとしてレギュラーシーズン1位でしたし、チームの最年長のポイントガードということで選んでいただいたというのはあるのかなと思います。チームのみんなに獲らせてもらったようなものなので、みんなに感謝したいです」と、謙虚な言葉で喜びを表した。
自身初のレギュラーシーズンMVP受賞を果たした町田[写真]=W LEAGUE
また、今シーズンはより一層、どのチームも“町田封じ”の策を講じてきたが、「今シーズンはいろいろなチームからいろいろな守り方をされたのですが、それがすごく自分自身の成長につながったシーズンでした。いろいろな選択肢や今まであまりやってこなかったことも今シーズンは(やる機会が)増えたと思うので、そこはすごく他チームにも感謝していて、自分が成長できるチャンスをもらえたと思います」と、語った。
10月に始まって4月まで続くシーズン。町田はチームとしてのターニングポイントを2つ挙げた。
一つは12月に行われた『第91回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会』。富士通が17大会ぶり4度目の優勝に輝いたのだが、「今まで勝負を決めてきた選手ではない選手が勝負を決めたという試合が多かったので、チームとしてすごくプラスになった大会だったと思います」と言う。
もう一つはレギュラーシーズン終盤のデンソーアイリス戦。「正直、向こうのやりたいことをやられてしまった2試合だった感じはありました」と振り返ったとおり、2月22日、同23日に行われた2試合はどちらも10点以上の差を付けられ連敗した。プレーオフを約1カ月後に控えるタイミングだっただけに、周囲からは不安視する声も聞かれた。
痛い負けを糧にした富士通[写真]=W LEAGUE
もちろん、「次の週は違う相手との対戦なので、同じ相手と(すぐに再戦が)できないぶん、連敗後はチームとしてモヤモヤしていたところはあった」が、町田だけでなく他選手も含めてみんながデンソー戦から翌週のシャンソン化粧品シャンソンVマジック戦、そして続くレギュラーシーズン最終戦の日立ハイテククーガーズ戦に「しっかり切り替えて」臨むことができたそうだ。それもまた、チームにとってはプレーオフに向けての追い風となったといえるだろう。
苦楽を味わいながらつかんだWリーグ連覇。「これからもこの賞に恥じないように努力を続けていきたいです」と、富士通一筋14年の絶対的司令塔は、次なる戦いに向けて気持ちを新たにしていた。
文=田島早苗
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