2025.07.30

Bリーグが全選手研修を実施…選手会長の田渡凌「とても良かった」コンプラも議題に

7月29日、Bリーグの全選手研修が実施された[写真]=B.LEAGUE
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 7月29日、Bリーグは全選手を対象とした選手研修会をオンラインで実施した。研修会終了後、日本バスケットボール選手会の会長を務める田渡凌(B3しながわシティバスケットボールクラブ)がメディアの取材に応じ、研修会の感想やリーグの未来に向けた課題について語った。

 Bリーグ開幕から10シーズン目という節目に行われた今回の研修。田渡は「Bリーグが発足して10周年ということで、これまでどのような成長を遂げてきたのか、そしてこれから目指すビジョンなどの共有がありました」と内容を説明。

 あらためてコンプライアンスに関する講習も受け、「選手たちも、みんなが当事者意識を持ってやることが大事だということを改めて共有していただきました。選手1人の過ちがリーグに対してダメージを与える、そういったところが共有された会になりました。とても良かったと思います」と、振り返った。

 Bリーグでは大幅な構造改革『B.革新』が始まり、2026年秋から新リーグが開幕する。ドラフト導入や外国籍選手の出場に関する規定などが変更されるなど、選手のキャリアに直結する話題もあるものの、田渡は「なかなか選手の理解度は高まっていってはいないという印象が強い」と、選手会長として率直な課題感を口にする。

「選手が危機感を持ってこのミーティングに参加して、ちゃんと理解するというところが一番望ましいと思うんですけど、なかなかそれができていない現状。もちろん選手会として改めて説明することもありますし、リーグ側も『こういう会を設けたから選手は理解したよね』という形になると今までと変わらないと思う。チームごとにフォローアップしてどんどん説明するとか、これからもレギュレーションが変わることがあると思うので。『B.革新』でいうと3年前から言われていたことがようやく理解されてきた。そういう過ちがまた起きないように、選手会としてももっと説明する機会を増やしていかなければいけないと思っています」

 1年後に控える『B.革新』へ向けて、田渡は「もっと速いスピードで成長していくんだろうなという期待感はある」と語る。選手会長として、そして一人の選手として、リーグの未来を見据えながら、次世代の選手たちが「目指す場所」であり続けられるよう、今後も活動を続けていく覚悟を示した。

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