2025.08.30

八村塁、富永啓生らも名を連ねる…U16アジアカップ日本代表の歴代チーム得点王は?

各世代でエースを担った選手たち[写真]=fiba.basketball
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 若き才能たちがアジアの頂点を目指し、しのぎを削る「FIBA U16アジアカップ」。男子日本代表にとっては、翌年の「FIBA U17ワールドカップ」への出場権が懸かった極めて重要な戦いだ。

 この大会は、将来の日本バスケ界を担うスター候補たちが、初めて国際舞台でその名を轟かせる“飛躍の登竜門”でもある。間もなく開幕する2025年大会を前に、これまでチームの絶対的エースとして得点を量産し、のちにA代表や世界へと羽ばたいていった歴代のチーム得点王を振り返る。

■2009年~2013年:八村塁が示した“世界基準”

[写真]=fiba.basketball


 記念すべき2009年の第1回大会におけるチーム得点王は、当時京北高校(現・東洋大学京北高校)に在籍していた田渡凌(現・しながわシティ)。平均19.6得点を記録し、大会全体でも3位に入る活躍を見せた。この大会では、のちにフィリピン代表のスターとなるキーファー・ラベナ(現・横浜ビー・コルセアーズ)も6位にランクインしており、黎明期からハイレベルな戦いが繰り広げられていたことがわかる。

 2011年大会でエースを担ったのは、福岡大学附属大濠高校杉浦佑成(現・仙台89ERS)。平均14.9得点(大会9位)を挙げチームをけん引し、わずか0.6点差で馬場雄大(現・長崎ヴェルカ)がチーム2位の14.3得点で続いた。

 そして2013年、日本のバスケファンに衝撃を与えたのが、当時まだ明成高校(現・仙台大学附属明成高校)1年生だった八村塁(現・ロサンゼルス・レイカーズ)だ。15歳ながら平均22.8得点という驚異的な数字を叩き出し、大会2位のスコアラーに。八村は翌年のU17ワールドカップでも平均22.6得点を挙げて大会得点王に輝いており、この世代で頭一つ抜けた存在だった。

■2015年~2018年:次代を担うスコアラーたちの台頭

[写真]=fiba.basketball


 2015年大会では、福大大濠高校の西田優大(現・シーホース三河)がチームをリード。平均18.2得点(大会7位)を記録し、エースとして奮闘したものの、チームはU17ワールドカップ出場を逃す悔しい結果となった。

 2018年大会では、桜丘高校の富永啓生(現・レバンガ北海道)が得点源として爆発。平均17.5得点(大会4位)と、世界レベルのスコアリング能力の片鱗を見せつけた。この大会では河村勇輝(現・シカゴ・ブルズ)も出場しており、平均4.3アシストでチームのアシスト王に輝いている。

■2022年~現在:川島悠翔が見せた圧巻のパフォーマンス

[写真]=fiba.basketball


 新型コロナウイルスの影響による中断を経て、2022年に開催された大会では、福大大濠高校の川島悠翔(現・シアトル大学)がエースとして君臨。平均26.6得点という圧倒的なスコアリング能力で大会得点王に輝くと、チームは準優勝ながら個人としては大会MVPを受賞するという圧巻のパフォーマンスを披露した。

 記憶に新しい2023年大会では、福大大濠高校の髙田将吾がチームトップの平均16.0得点(大会7位)を記録。このチームには2025年大会でキャプテンを務める白谷柱誠ジャックも出場しており、次なるエースとして期待がかかる。

 歴代のU16日本代表エースたちは、その後いずれも日本バスケ界に欠かせない存在へと成長を遂げている。この輝かしい系譜に名を刻む次なるスターは誰なのか。「FIBA U16アジアカップ2025」で躍動する、若き才能たちから目が離せない。

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