自分らしさを見失い、3x3で取り戻した若武者…“名門出身”古川空音の成長

3x3.EXE

リーグ・協会

3人制バスケットボールのグローバルプロリーグ「3x3.EXE PREMIER」では、現在「プレイヤーエントリー」を実施している。いわゆる「選手登録」のことを指す。この選手登録をすることで「3x3.EXE PREMIER」でプレーする機会を得られる。

▶詳細はこちら：https://3x3exe.com/premier/playerentries/

▶プレイヤーエントリーはこちら：https://forms.cloud.microsoft/pages/responsepage.aspx?id=yUNoDawQjEiQjLiyrTLYKLr5wKYUGV9BoIOIZ7JDtfdUN0YwMktJTE40MDZXQ1o1WFkxM1FFTkFIRS4u&route=shorturl

今回はどのような選手がプレイヤーエントリーの後、チームに所属し活躍しているかを紹介するシリーズ。第5弾は、U-23で日本代表入りし3x3をプレーし続ける現役大学生でIKEBUKURO DROPS.EXE所属のオヌ太郎（おぬたろう）。

【高校で自分らしさを見失い、大学でも……】

――COMBINE（リーグトライアウト）に参加したきっかけを教えてください
古川：COMBINEに参加したのは2022年で大学生の時だったのですが、当時5人制でうまく自分らしいプレーができていなくて、そんな時に大学のマネージャーから「こんなのあるよ」っていう話をもらったのがキッカケです。東京開催に応募したつもりが京都開催にエントリーしちゃったんですけどね(笑)。でも本当に深い理由はなくて、とりあえずやってみたいなと思って参加しました。

――学生時代の経歴は？
古川：仙台の明成高校、その後は法政大学でプレーさせてもらっていました。

――いずれも名門ですね。当時を振り返っていただけますか？
古川：高校の時に自分のプレーや自分らしいスタイルを見失ってしまって、そのまま大学に上がってしまったんです。「大学に入ったらどうにかなるだろう」と軽い気持ちでいたのですが、結局自分らしさを出せないままの4年間でした。勿体なかったなって思ってます。

――COMBINEを経てチームに加入してからどんな変化がありましたか？
古川：僕は気が弱いしビビりだし、最初は先輩のチームメイトとコミュニケーションがとれなくて。それをうまく仲介してくれたチームメイトがいたのですが、その人も途中でチームから抜けてしまって。
そこからは「このままでは本当にヤバい」と思って、徐々に自分から話しかけるようになりました。うまくコミュニケーションが取れなくて口喧嘩みたいになってしまったこともあったのですが、今は自分の意見も話せるし、相手も話してもらえるし、やっと関係性を築けてきたかなと。

▲3x3.EXE PREMIER 2022 COMBINE KYOTOに参加した古川

▲プロアマ混合トーナメント「3x3.EXE TOURNAMENT」でもクラブチーム枠で参加し決勝まで進んだ

【自分の意見を言えるようになって起きた変化】

――古川選手はチームのコミュニケーションが重要だと思っているのですね。
古川：3x3は5人制より少人数でやっていくので、コミュニケーションは絶対に必要ですね。いまは新しく外国籍の選手が入ってきたので、英語でのコミュニケーションをどうとっていくかが課題です。

――3x3と5人制の違いは？
古川：サイズの小さい選手が輝ける可能性があるのかなと。5人制と比べて人数が少ない分ドライブで切り込んでいきやすいし、ヘルプが来にくいので速さで勝負ができる。もちろん身長もあって動ける選手がディフェンスにきたら難しいところはあるんですけど、外国籍の選手にはスピードのミスマッチや早い展開では勝負できる可能性が高い競技だと思いますし、僕自身はそういったところで勝たないといけないと思っています。

――今後の目標は？
古川：3x3.EXE PREMIERのROUNDで予選敗退してしまうことが続いているので、チームとしても個人としても僕が点を取らなくてはいけないと思っています。観客しかり、チームメイトしかり、盛り上げていける選手になれるように頑張っていきたい。