3時間前

桜花学園・勝部璃子「大事な場面で決めるのがエース」指揮官の言葉胸に躍動…ウインターカップ4年ぶり4強

勝負どころで決めた桜花学園の勝部璃子[写真]=SoftBank ウインターカップ2025
バスケ情報専門サイト

 12月26日、東京体育館で「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度 第78回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の女子準々決勝が行われ、桜花学園高校(愛知県)が東海大学付属福岡高校(福岡県)に61-55で勝利。優勝した2021年大会以来4年ぶりにメインコートへ立つ権利を手にした。

 試合序盤にイシボディバインが足を負傷して試合に出場できないアクシデントが起きるものの、クロスゲームとなった第4クォーター終盤に2年生エースの勝部璃子がチームを勇気づける連続得点。東海大福岡の猛追から逃げ切り、ベスト4進出を決めた。

 チーム最多14得点を挙げて勝利の立役者となった勝部は、「白(慶花)コーチには『20点も30点も取るのではなくて、大事な場面で決めてくれるのがエースだと思っている』と言われています。竹内(みや)にも『最後はお前だよ』とずっと言われているので、最後は絶対自分が決めきってやると思っていました」と、主軸を担う覚悟を胸にプレーしていたことを振り返った。

[写真]=SoftBank ウインターカップ2025


 今夏のインターハイを制した全国屈指の名門校ではあるが、ウインターカップでは4大会ぶりの準決勝進出。昨年は準々決勝で精華女子高校(福岡県)に65-66で敗れて涙をのんだ。先発起用されていた勝部は「去年自分は精華女子さんに1点差で負けた試合にずっと出させてもらっていて、本当に悔しい思いをしたので。ウインターカップのメインコートに立ちたいという思いは誰よりも強かったと思います」と、1年越しの準々決勝にかけていた思いを明かす。

 1年生から主力としてプレーしてきた勝部は、接戦を勝ちきる“女王”の強さの原動力を問われると、「今まで負けていた時は、接戦になるとヤバいとか、そういう気持ちになっていたんですけど、追いつかれたときにも『まだ大丈夫』とか『落ち着いてやろう』とか、プラスな声掛けが増えてきていると思います。接戦の場面でも全員下を向く気持ちはなくて、“勝てる”という意識があります」と、チームをとりまく雰囲気の変化を実感しているという。

 夏冬連覇を目指す桜花学園は、27日9時30分ティップオフ予定の準決勝で八雲学園高校(東京都)と対戦。仲間からの信頼を背に躍進し続ける2年生エースは、メインコートの大舞台でも“決めきる”覚悟を持ってコートに立つ。

国内の関連記事

BASKETBALLKING VIDEO