2時間前

土壇場で鳥取城北を救った大田翔平「迷いはなかった」“初得点”が値千金の逆転3P

決勝点を決めた鳥取城北の大田翔平[写真]=SoftBank ウインターカップ2025
バスケ情報専門サイト

 12月26日、東京体育館で「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度 第78回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の男子3回戦が行われ、鳥取城北高校(鳥取県)と九州学院高校(熊本県)が対戦。インターハイ王者の鳥取城北が敗退目前まで追い込まれたが、土壇場で逆転勝利を収めて夏冬連覇へ前進した。

 序盤は九州学院にペースをつかまれ、ターンオーバーからの失点も散見されるなど苦しい試合運び。それでもウインターカップ準優勝を果たした昨年から主軸を担ってきたハロルドアズカ、豊村豪仁、新美鯉星といった主力が奮闘し、41-36と逆転して前半を終えた。後半も一進一退の接戦となり、鳥取城北2点ビハインドで最終局面に突入したが、第4クォーター残り10秒に左コーナーで待ち構えていた大田翔平がポンプフェイクで相手のチェックをかわし、逆転3ポイントを成功。これが決勝点となり、最終スコア77-76で競り勝った。

[写真]=SoftBank ウインターカップ2025


 勝利の立役者となった2年生の大田は、初戦の東海大学付属相模高校(神奈川県)戦で途中出場し9分出場2得点、この日もベンチスタートだった。第3クォーターは出番がなく、息詰まるような展開だった第4クォーター残り2分に新美と入れ替わる形でコートへ。「最後はベンチとか仲間の思いを背負って思いきり打ちました。迷いはなかったです。最高でした」と、値千金の自身初得点を振り返った。

 前回大会準優勝だった鳥取城北としては、3季連続での決勝進出、夏冬連覇がかかる大舞台でもある。大田は「チームでディフェンスをして走るということをやっていかないといけない」と一戦必勝を強調。「明日はメインコート。負けてしまったチームの思いを背負って、自分たちの目標である優勝、去年の忘れものを取りに行くので、明日からも頑張りたい」と引き締めた。

 鳥取城北の次戦は27日12時50分頃から行われる東京体育館メインコートでの第3試合。ここまで全試合20点差以上をつけて勝ち上がってきた北陸学院高校(石川県)と対戦する。

■試合結果
ウインターカップ2025男子3回戦>
鳥取城北 77-76 九州学院
鳥取城北|14|26|15|22|=77
九州学院|22|14|22|18|=76

高校男子の関連記事