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「感謝こそ原点」目指したウインターカップ優勝には届かず、後輩に思いを託した東海大福岡の東口紅愛

1年次から東海大福岡をけん引してきた東口[写真]=SoftBank ウインターカップ2025
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 12月26日、東京体育館にて「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度 第78回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の女子準々決勝が行われ、桜花学園高校(愛知県)と東海大学付属福岡高校(福岡県)が対戦。初の日本一を目指した東海大福岡は、夏の女王相手に粘りを見せるも55-61で敗れた。

 1年生の頃には同大会の準決勝進出でメインコートの舞台も経験している東口紅愛(3年)は「コミュニケーションがうまくいかなかったり、もったいないミスとかも出てしまったんですけど、最後まではやり切ることができたのかなと思います」と、試合を振り返る。

「今年は、日本一目指そうって言って、歴史を変えようって言って、頑張ってやってきたんですけど、夏も、トップリーグも、いい結果出せなくて、出場できなかったり、なかなか結果が出なくて」。そう語るように、夏のインターハイでは、同じく今大会準々決勝まで進んだ精華女子高校に県予選で大敗し出場を逃した。それと同時に日清食品トップリーグへの出場も夢に消え、ようやく冬に今年度初の全国の舞台に立った。

 そうして挑んだ高校最後の大会。ここまでの3回戦を順調に勝ち上がってきたものの、準々決勝では4年ぶりの優勝を狙う名門校が立ちはだかり「日本一目指そうって、ベスト4になることが自分たちのマストで、今日の試合絶対勝って、ファイナル行くチャンスだったと思うんですけど、ものにできなくて悔しい気持ちです」と、涙をにじませた。

1年生の頃からともに活躍してきた浜口[写真]=SoftBank ウインターカップ2025

 それでもこの3年間を振り返り「1年生の時は、先輩の背中を追ったり、自信の部分で欠けていたり、あんまり自分の力とかパフォーマンスは出すことができてなかったんですけど、今は1年生の時よりかは、パフォーマンスを出せてると思います」と、自身の成長を認めている。1年生の頃からともにチームをけん引してきた浜口ゆずを「ライバル」と表現しながら、「お互いに刺激を受けながら、努力し続けられた」と、”戦友”の存在に感謝と信頼を示した。

「感謝の気持ちを忘れないこと、感謝こそ原点っていうのがモットーなので、応援してくださってる方とかそれまで支えてくれた方に、感謝の気持ちを忘れずに、やっぱりチャレンジャー精神を忘れずに戦ってほしいです」。そう後輩たちに言葉を残したたくましい先輩の背中を追い、東海大福岡は来年も日本一を目指し続けるにちがいない。

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