14時間前

「チームが一つになれた」…京都精華学園、全員バスケでつかんだ悲願のJr.ウインターカップ初優勝

シックスマンとして初優勝に貢献した京都精華学園の岡修平 [写真]=伊藤大允
フリーライター

 1月8日、京王アリーナTOKYOで行われた「京王 Jr.ウインターカップ 2025-26 2025年度 第6回全国U15バスケットボール選手権大会」の男子決勝は、京都精華学園中学校(京都府)が立川ダイスU15(東京都)に最終スコア66−56で勝利。5日間で計6試合を戦い抜き、悲願の初優勝を成し遂げた。

「全中でも2回戦って1勝1敗でしたので、相手の特徴もわかっていました。そのうえでガードのリバウンドからそのままファストブレイクにつなげることが一番の狙いでしたので、立ち上がりはそれが本当にいい形で遂行できたと思います」

 奥田翔ヘッドコーチが口にしたように、立川U15は世田谷区立梅丘中学校のメンバーが主体のチーム。京都精華学園と梅丘は昨年8月に行われた「令和7年度全国中学校体育大会 第55回全国中学校バスケットボール大会」でも対戦していた。

 ともに初優勝をかけて激突したJr.ウインターカップ決勝は、京都精華学園が第1クォーターで22-12の好スタート。何度も立川U15の追い上げに遭ったが、最後までこのリードを守りきった。「追いつかれることもわかっていた」という奥田HC率いる京都精華学園には、心強い存在がベンチで控えていた。背番号10の岡修平だ。

「全中では最後の最後でスタミナが切れてしまった部分もありましたので、一番元気な状態で、最後のコートに立たせてあげたかった」という指揮官の思いもあり、今大会の岡は先発から控えに回った。それでも、フィジカルの強さと3ポイントシュートを武器に、琉球ゴールデンキングスU15との準々決勝では両チーム最多の32得点。決勝戦の終盤には、エースの片貝駿太とともに点差を2ケタに広げる得点を挙げて期待に応えた。

「あとから自分が出たら絶対チームを支えてやるっていう気持ちでやりました。自分と駿太は『点を取ってこい』と先生から言われているので、それができてよかったです」と岡。19得点をマークした片貝は「琉球戦は30点超えでしたし、この決勝も絶対にやってくれると思っていました」と頼れるシックスマンを称えた。

決勝で19得点をマークした片貝駿太 [写真]=伊藤大允

「ゲームキャプテンとして苦しい時間帯にチームをコントロールして、声をあげたり、決めるべきところで決めきることができました。チームを勝たせることができてよかったです」

 ポイントガードの林田想太朗は、初優勝の喜びをそう表現した。背番号30は抜群のスピードと気持ちの強さを全面に出し、決勝では14得点6アシストに加え9リバウンド。大会をとおして得点とアシスト、さらにはリバウンドでも奮闘した。

「脚光を浴びる」(奥田HC)片貝、林田、岡はそろってベストファイブに選出。この3選手を支える周りのチームメートの存在も日本一には欠かせなかった。

岡、片貝とともにチームを支えた林田想太朗 [写真]=伊藤大允

 先発を担った井上裕斗、井上薫、山本健介は献身的なプレーで優勝に貢献。奥田HCは「体を当てたり一生懸命走ったり、リバウンドに飛びこんだりと、彼らが数字には残らないゴーストスタッツですごくチームを支えてくれました」と目を細めた。

 夏の全国では梅丘に敗れベスト4。昨年のJr.ウインターカップを振り返れば、初戦敗退の悔しさを味わっている。京都精華学園は「チームが一つになる」(片貝)という共通理解を高め、今大会での悲願達成に向け努力を重ねてきた。

 個性豊かなメンバーをまとめるには「1年かかりました(笑)」とチームキャプテンの片貝は笑う。だが、「チームが一つになれなかったことが夏の課題でしたけど、この大会では一つになれたかなと思います」と胸を張った。

 鮮やかなプレーでコートを駆ける主役も、泥臭くチームを支える黒子役も、その輝きに優劣はない。全員が同じベクトルを向き、自らの役目を全うしたからこそ、京都精華学園の歴史に新たな1ページが刻まれた。

文=小沼克年

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