2026.01.10
1月8日、京王アリーナTOKYOで「京王 Jr.ウインターカップ 2025-26 2025年度 第6回全国U15バスケットボール選手権大会」最終日が行われた。大会初出場で男子決勝まで進出した立川ダイスU15(東京都)は、京都精華学園中学校(今日塗布)に56-66で敗れ、準優勝となった。
初めて立った全国決勝の舞台。試合後、キャプテンの久保颯太は「すごく緊張しました。それが一番です」と率直に振り返った。一昨日まで4面、前日の2面開催とは異なり、この日はメインコートのみ。多くの観客が見守る中で、久保が意識していたのは、自身の振る舞いだったという。
「みんな硬くなると思ったので、キャプテンである僕が暗い顔をしないように、なるべく明るく接することを意識しました」。試合前から選手一人ひとりの様子を見ながら、どんな言葉をかければ試合に入りやすくなるかを考えていた。個々の特徴を踏まえ、裏から支える役割を担ってきた。
中居桂ヘッドコーチも、久保の存在を強調する。「久保くんが心の支えだった」。シーズン途中に大きな変化を経験してきたチームにとって、コート内外で落ち着いた姿勢を見せるキャプテンの存在は欠かせなかった。
立川U15は夏以降、全国中学校大会準優勝の梅丘中学校から野呂田桜輔、勇崎陽太、副島成央の3人が合流した。戦力の上積みと同時に、役割やプレータイムを巡る調整が必要となる状況だった。
その中で、久保がキャプテンとして心がけていたのは、声をかけ続けることだった。「入ってくる、入ってこないに関係なく、チームとして一つにしないといけなかった」。新戦力の加入によって生まれた難しさと向き合いながら、少しずつチームを前へ進めていった。
3人の合流によって変わった点として、久保が挙げたのは練習中のコミュニケーションだった。「立川U15は、もともとあまり喋れないチームだった」というが、中学バスケ界の強豪、梅丘中でプレーしてきた3人は、練習や試合中に状況を共有する声が多かったという。「何かあったらすぐに言葉にして、どう直すかを伝える。その姿を見て、チーム全体でも少しずつ声が出るようになってきました」。
新しく加わった3人が主導する形ではなく、日々の練習の中で示される基準が、既存メンバーにも影響を与えていった。「特別なことを言われたというより、普段の練習の中で『こうやるんだ』と感じる場面が多かった」と久保は話す。
中居HCも、練習面での変化を同様に受け止めている。競争が激しくなる中で、不満が生まれてもおかしくない状況だったが、その点について指揮官は次のように説明する。
「彼らが入ったことによって、日々の練習の強度が上がったのは事実です。そこで不平不満を言うというのは違うと思っています。自分たちのレベルアップができる環境なわけですから、試合に出られないから悔しいというだけで終わるのではなく、もっと勝ち取ればいい。そこで競争しよう、という話はずっとしてきました」
その考えを共有するため、保護者会も重ねてきたという。
「保護者の方にも納得していただき、本人たちにも理解してもらう。その積み重ねをしてきましたので、そこに対する不平不満は、今はないと思っています」
決勝戦では、第1クォーターから主導権を握られた。中居HCは「うちよりも1枚も2枚も上手だった」と率直に語る。ディフェンスから入るチームとして、抑えるべきポイントを徹底したかったが、いくつかのエラーが重なった。「オフェンスで足が止まってしまったことが、一番の敗因」とも振り返る。
後半は5点差前後まで詰め寄る場面もあったが、そこから突き放された。「勝っているところを攻め続けられなかった」。ゴール下での優位性を生かし切れず、単発で終わる攻撃が続いたこと、リバウンドやルーズボールで後手に回ったことも、試合の流れを引き寄せ切れなかった要因だった。

ベンチで指示を送る中居HC [写真]=バスケットボールキング
それでも中居HCは、今シーズンのチームについて「ここ3年で一番いいチーム」と位置付ける。競争が生まれる中で、不平や不満ではなく、レベルアップに目を向けることを重視してきた。選手一人ひとりが置かれた状況を理解する時間を積み重ねてきたことが、決勝進出につながったと受け止めている。
久保自身は準優勝という結果を受け止めつつ、課題も明確にしている。「得点力やリバウンドで頼ってしまった部分があった」。これまでスタッツに残らない部分を強みとしてきた一方で、「高校に向けて、スタッツに残るプレーも伸ばしていきたい」と、次のステージを見据える。
立川U15は、3月末に「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2026」を控えている。今大会に参加していないBリーグU15チームにはまだまだ強豪がそろっており、準優勝したことでチェックされる立場になったのも事実。中居HCは「もう1回2カ月で立て直す」と話し、久保も「ゼロからチームを再構築して臨みたい」と意気込みを語った。
文=入江美紀雄
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