2026.01.08
1月7日、京王アリーナTOKYOで行われた「京王 Jr.ウインターカップ 2025-26 2025年度 第6回全国U15バスケットボール選手権大会」女子準決勝。今大会初出場のSprite(埼玉県)は、四日市メリノール学院中学校(三重県)に50-58で敗れ、決勝進出を逃した。後半のスコアだけでは27−20と上回ったが、全国中学校大会で2度優勝、今大会でも2回制覇を果たしている中学バスケの強豪の壁は高かった。
創部3年目で初の全国舞台に立ったSpriteは、1回戦で秋田ノーザンハピネッツU15女子(秋田県)、2回戦でNorth Wave(兵庫県)を下し、3回戦では前年準優勝のHOOPS4HOPE(千葉県)と対戦した。その一戦で井川夏希は32得点を挙げ、会場に強烈なインパクトを残す。準々決勝の八王子市立第一中学校戦でも25得点7リバウンド4アシストとオールラウンドに活躍し、チームを初のベスト4へと導いた。
試合後、井川は「最初の方で受け身になってしまって、前半で思ったようなプレーができませんでした。後半は追い上げたけど、前半の分を追い上げきれなかった」と振り返った。自身は4得点6アシストにとどまったが、結果以上に内容への悔しさが言葉の端々ににじんでいた。
「フェイスガードされていても、自分のできることはあると思っていました。でも、シュートを任された場面で決めきれなくて、申し訳ない気持ちです」。メリノールの守備については「プレッシャーやスクリーン対応が早くて、今まで対戦してきたチームよりも強度が高かった」と語り、全国トップレベルとの差を真正面から受け止めていた。
それでも第4クォーターに入ると、井川は再び前を向いた。「第3クォーターまでは自分の仕事がやりきれていなかったので、第4クォーターで役割を全力で果たそうと思っていました」。自ら仕掛け、味方を生かし、最後まで攻め続ける姿勢を崩さなかった。
今大会を通じて、Spriteが示したのは粘り強さだった。準々決勝の八王子一中戦では序盤に主導権を握られながらも慌てず、後半に逆転。井川自身も「1年生のころから今のメンバーでギリギリの試合を勝ち切る経験をしてきました。コートの中でも外でも声を出し続けて、支え合ってきた」と語る。簡単には崩れない土台は、3年間の積み重ねによって培われていた。
指導にあたっていた遠藤純哉ヘッドコーチは、井川の将来像について具体的なイメージを描いている。その中で名前を挙げたのが、富士通レッドウェーブに復帰した前沢澪(旧姓・篠崎)だ。21年東京オリンピックでは3人制日本代表としてもプレーしたシューティングガードで、驚異的な運動量とスタミナを誇り、鋭い得点感覚の高さが持ち味だ。
「ポイントガードとしての経験は間違いなくプラスになっています。ただ、全国の舞台ではどうしてもボールを持つ時間が長くなってしまった。本来はレシーバーとして動いて、カッティングやシュートで点を取れる選手です」。遠藤HCはそう語り、「町田瑠唯選手のような司令塔と組んで、前沢選手のような役割を担えるのが理想」と続けた。
井川は中学入学当初、150センチ台の小柄な選手だった。成長期を経て168センチまで伸びた現在も、フィジカルで圧倒するタイプではない。それでも今大会では、ドライブやステップワーク、判断の速さで相手ディフェンスを崩し、Spriteのオフェンスをリードした。
本人もまた、自身の進むべき道を模索している。「ポイントガードとして学んだことで、ドライブや合わせは成長できました。でも、自分は点を取ることが一番の強み。2番や3番でも活躍できる選手になりたいです」。
初出場でベスト4。準決勝では厳しいマークに苦しみ、思うような結果を残せなかった。しかし、大会全体を通して井川夏希が示したのは、全国レベルで通用する得点力と判断力、そして適応力の高さだ。強度の高いディフェンスと相対しながらスタイルチェンジを余儀なくされた経験は、むしろ彼女の可能性の幅を広げるものとなった。全国の舞台で突きつけられた課題と手応えは、高校という次のステージで必ず生きてくるはずだ。
文=入江美紀雄
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