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女子日本代表候補に名を連ねた唯一の大学生・後藤音羽…「思い切りのよい」プレーで新風を巻き起こす

A代表デビューを目指す後藤音羽 [写真]=fiba.basketball
フリーライター

 9月上旬に『FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026』(ドイツ・ベルリン)を控える女子日本代表。5月6日から始まった第1次強化合宿には15名の選手が代表候補として名を連ねたが、そのうち、最年少が東京医療保健大学2年生の後藤音羽だ。

 彼女自身、オリンピック出場は先の目標として掲げてはいたものの、「こんなに早く(日本代表に)呼ばれるとは正直思っていなかったので、すごくうれしかったです」と、自身初となるトップチームの日本代表候補選出には驚きとともに大きな喜びを感じたようだ。

 後藤は、浜松開誠館中学校(静岡県)から全国大会で活躍し、附属の浜松開誠館高校でも1年生のころから主軸を担ってきた。アンダーカテゴリーの日本代表ではU16アジアカップ、U17とU19ワールドカップでFIBA(国際バスケットボール連盟)の国際大会に出場。高校3年次では「日・韓・中ジュニア交流競技会」に出場するなど、各カテゴリーで日の丸をつけた。そして高校卒業後は東京医療保健大学に進み1年次から活躍。昨年はチームにとって3年ぶりとなるインカレ優勝にも貢献した。

 4月から2年生となった後藤は、大学でのここまでの活動について「大学ではプレーはもちろんメンタル的な面、マインドセットなどを細かく教えていただき、そこは成長したところではないかと思います」と振り返る。

「試合前にどうメンタルを持っていくかというところ。高校のころは勝ちたいという思いはあっても、それがうまくプレーに反映できていなかったこともあって。でも、大学では試合前にどのように勝つメンタリティを持つかを教えていただき、その気持ちがちゃんとプレーとして出せるようになってきていると感じます」

 自らが「身長がある中でもドライブが強みだったり、3ポイントも打てたりと、オールラウンドなプレーができるというのが選んでいただいた理由ではないかなと思います」というように、178センチの高さとオールラウンドな動きが持ち味の選手。大学ではトレーニングの成果も手応えとしてあるようで、メンタルのみならず、フィジカルやスキルなどあらゆる面でレベルアップを図っている。

 日本代表の合宿3日目に行われた5月9日のメディアデーでは、「最初はすごく緊張していたのですが、先輩方が優しく声をかけてくださったり、プレー中も指示を出してくれたりと、すごくやりやすいです。バスケットとしては覚えることが多いのですが、自分たちの強みをしっかり生かせるバスケットが組み立てられているなと感じました」と、メディアの前で合宿の感想を語った。

メディア対応する後藤 [写真]=田島早苗

 また、Wリーグのプレーヤーである先輩たちからの学びは多いようで、「先輩たちからすれば当たり前なのかもしれないですが、シューティングの一つ一つの質、練習中の声の張りや質も高いなと感じました」という。

「今までテレビの中で見ていた方たちだったので、一緒にやれることが信じられないぐらいなのですが、貴重な経験だと思うので、いろいろなことを吸収していけたらと思っています」と練習にも意欲的に取り組み、さらにはわからないことがあったら周りに聞くようにして、思い切りよくプレーすることも意識しているという。
 
 ドライブや3ポイントシュートだけでなく、「ディフェンスでも、足は動かせるほうだと思うので、足を動かして貢献できたらと思います」と、『三井不動産カップ2026(神奈川大会)バスケットボール女子日本代表国際試合』(5月16日、17日/横浜BUNTAI)での攻防において奮起を誓った後藤。ラトビア代表を相手に戦う2連戦で大学屈指の万能プレーヤーがどのようなプレーを見せるのか注目だ。

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