1時間前

Bリーグ参戦5年でファイナル到達「長崎のために」馬場雄大は“恩返し”の頂上決戦へ

前日会見で思いを語った長崎の馬場[写真]=B.LEAGUE
バスケ情報専門サイト

■B3参戦から5年、長崎がたどり着いた初のファイナル

 5月22日、横浜アリーナで「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2025-26」長崎ヴェルカvs琉球ゴールデンキングスの前日記者会見と公開練習が開催された。長崎の馬場雄大は「すごくワクワクした気持ち」と、頂上決戦を前に高揚感をにじませた。

 2021-22シーズンのB3参戦から、わずか5年でB1ファイナルの舞台にたどり着いた長崎。今シーズンはリーグ屈指の堅守速攻で快進撃を見せ、全体トップの勝率でレギュラーシーズンを走り抜けると、チャンピオンシップでもアルバルク東京千葉ジェッツを無敗で撃破した。元NBA選手のスタンリー・ジョンソン、韓国代表のエースであるイヒョンジュン、オールラウンダーのジャレル・ブラントリーが得点源を担い、日本代表の馬場は相手の起点を潰すディフェンダーとしても存在感を発揮。攻守にタレントがそろい、満を持して日本一に挑戦する。

 A東京所属時代に2連覇を経験している馬場は、「僕が最後ファイナルでプレーしたのは7年前。またここに戻ってこられてよかったなという気持ちです。当時とは環境も、今いるチームの立ち位置も変わってきているので、そこは改めて実感していますし、すごくワクワクした気持ちになりました」と、会見冒頭で心境を明かした。

[写真]=B.LEAGUE


 同席したイも、「チャンピオンシップの決勝という舞台でプレーできることに、とても興奮しています。この特別な舞台で戦えることを光栄に思いますし、チームメートたちとともにここまでたどり着けたことを本当に誇りに思っています」と、通訳を通じてリラックスした表情で語った。

■展開は問わない…マオールHCが語る長崎の揺るぎない自信

 対戦相手の琉球は、5大会連続でファイナルに進出してきたリーグ屈指の強豪。指揮を執る桶谷大ヘッドコーチは日本代表のヘッドコーチも兼任しており、両軍ベンチによる戦術合戦も見どころの一つだ。それでも馬場は、「ファイナルだからといって新しいことすることはできないと思うので。自分たちが1シーズンやってきたことに集中するだけ」と、あくまで自分たちにベクトルを向けることを強調した。

 モーディ・マオールHCも、目前に迫るファイナルへ揺るぎない自信をのぞかせた。

[写真]=B.LEAGUE


「今回のような大舞台に臨むにあたって、試合がどう展開するかを予測しようとしたり、こういう展開になってほしいと希望を持ったりすることは、破滅へのシナリオだと思っています。私たちは今シーズン、すでに60試合を戦い抜き、チャンピオンシップでもリーグ屈指の2チームとタフなシリーズを戦ってきました。試合がどのような展開になろうとも勝つことができます。ロースコアの試合も、ハイスコアの試合もありました。ペースの速い試合も、遅い試合も経験しました。シュートの確率が良かった試合も、逆に全く入らなかった試合でも勝ってきました。シーズンを通して得たこれらすべての経験こそが、ファイナルに持ち込むべき武器なのです」

 さらに、長崎が築き上げてきたカルチャーやプレースタイル、守備の遂行力、選手同士の絆にも言及。「試合がどう転んでも、そうした自分たちの強みが発揮されるだけです。私たちはこのシーズンを通じて、あらゆる困難や壁にぶつかり、すべて乗り越えてきました。だからこそ、試合がどう展開しようとも、自分たちらしく戦う準備は完全に整っています」と力を込めた。

■支えてくれた人々へ――馬場雄大が誓う“恩返し”

[写真]=B.LEAGUE


 長崎を出発する際には、本拠地のスタジアムシティで働くスタッフが沿道に並んでチームを見送り、空港でも激励を受けた。ホームゲームのチケットは90試合連続で完売するなど、長崎の地にバスケットボールが根付きつつある。馬場は地元の熱狂に「もう光栄以外何もありません」と感謝を口にした。

「創設5年目ですけど、5年目とは思えないぐらいの皆さんのサポートがあって、僕が来て3シーズン目ですけど、毎シーズン毎シーズン感じています。やっと少し形になりつつあるので、頑張りたいなということと、もう皆さんのために戦います。長崎のために戦いますし、皆さんが今まで僕たちに与えてくれたものを少しお返しできるような戦いになったらなと思います」

 猛スピードでBリーグの階段を駆け上がってきた長崎にとって、クラブ史上初のファイナルは新たな歴史を刻む舞台となる。国内外で経験を積み、今シーズンはチームの中心選手として攻守を支えてきた馬場にとっても、7年ぶりに立つ頂上決戦は特別な意味を持つ。

 長崎のために、そしてこれまで支えてきたファンへの“恩返し”のために。Bリーグ10年目の王座をかけた戦いで、馬場と長崎が最後の大一番に挑む。

馬場 雄大の関連記事

長崎ヴェルカの関連記事

Bリーグの関連記事