2026.07.29
昨年度は「令和7年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会(インターハイ)」、「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度 第78回全国高等学校バスケットボール選手権大会」で連覇が途絶えたものの、「U18日清食品トップリーグ2025」では全勝優勝を果たした京都精華学園高校(京都府)。主力メンバーが下級生ということもあり、今シーズンも高校女子をリードする存在と思われていたが、チームは苦境に立たされていた。
しかし、年頭、チームを率いる山本綱義コーチが体調を崩してチームを離脱。その影響でチーム作りは遅れ、近畿新人ブロック大会などで敗退を喫した。さらに、チームの司令塔でありキャプテンの吉田ひかりがヒザを負傷し、今大会の欠場を余儀なくされるなど、万全とは言えない状況が続いている。
ただし、この試練がチーム力を高めた。山本コーチが「『ディフェンス、リバウンド、ルーズボール』を徹底して対応するには結束力しかない」と語るように、頼れる主将が不在の中で3年生たちが奮起。6月の近畿大会では新人大会で敗退した大阪薫英女学院高校(大阪府)に雪辱を果たした。
インターハイに向けて、山本コーチは「優勝といった大層なことは口にしていない。何が過不足なのかをしっかり見極める大会にしたい」と冷静に語る。同校は練習試合をほとんど行わず、公式戦を通じて力をつけていくスタイルだ。指揮官が「一戦一戦を確実に戦い、勝てばその一戦一戦が力になっていく」と語るように、大会を通してチームを成長させることが今夏の最大のテーマとなる。エースを欠く中でチーム全員が結束し、一戦必勝の覚悟を持って夏の全国舞台に臨む。

3年生となりチームを支える満生 [写真]=伊藤大允
下級生時代から吉田とともにチームを支えてきた3年生ガード。持ち前のボールハンドリングから多彩な攻めを見せるのが最大の特徴だ。今年に入って足首の手術を受けた影響で完璧な状態ではないものの、欠場するキャプテンの穴を埋めるべく、強い自覚を持ってチームをけん引する。
山本コーチも「周りが満生を支え、彼女もその気持ちを受けて精一杯頑張っている」と厚い信頼を寄せる。勝利への強い信念と仲間との絆を胸に、インターハイの舞台でさらなる飛躍を目指す。
文=入江美紀雄(バスケットボールキング編集部)
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