2026.10.14
日本バスケットボール協会(JBA)は10月14日、理事会後のメディアブリーフィングで、公式サイトや大会特設サイトで発生しているシステム障害について報告した。島田慎二会長は、従来のサイトを元どおりに復旧することは極めて困難との見通しを示し、新たな環境でサイトを再構築する方針を明らかにした。
今回の障害は、JBAが公式サイトの運用を委託する事業者が利用している、株式会社IDCフロンティアのクラウドサービス「IDCFクラウド」に対し、第三者によるランサムウェア攻撃が発生したことによるもの。10月7日から公式サイトや多くの大会特設サイトが閲覧できない状態となり、現在は簡易的なトップページが公開されているものの、従来の状態には戻っていない。
JBAによると、クラウド事業者からは「被害を受けたデータおよびサーバの復旧は非常に困難な状況」との報告を受けているという。島田会長は「今回の委託先の運用が、バックアップと運用を同じスペースでやっているということで、もう戻せないという状態になったということ」と説明。従来のサイトをそのまま復元することは難しいとの認識を示した。
今回の障害では、天皇杯・皇后杯やウインターカップなど、過去の主要大会記録も閲覧できない状況となっている。ただ、各大会のボックススコアや個人成績などの元データはWebサイトとは別にJBAが保管しており、主要大会のボックススコアについては少なくとも十数年分の記録が残されているという。過去の大会データの取り扱いについては検討中で、まずは今後の大会運営に必要な情報発信を優先しながら、新たな環境でのサイト再構築を進めていく方針だ。
また、障害が発生したクラウド内のデータベースには、JBA公式サイトの問い合わせフォームを通じて送信された氏名、電話番号、メールアドレスなどの個人情報が保管されていたことも確認された。現時点で外部への情報流出を示す事実は確認されていないと事業者から報告を受けているが、引き続き調査が進められているという。
今後の大会運営等に影響はないが、当面の間は公式SNSや暫定ページを活用して情報発信を継続する予定。サイトの再構築には11月中旬、あるいは12月まで時間を要する可能性にも触れ、「完全復旧は見込めない可能性が高いものの、できる限りファンの皆さまに不都合がない状況を作るべく最善を尽くしていきたいと思っています」と島田会長。「運用委託先と事業者と緊密に連携したうえで、一日も早いサイトの再構築を目指すことになります。競技者の皆さまやファンの皆さまにご不便をかけるシチュエーションが続くと思うので、その点はお詫び申し上げたい」と話した。
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