2026.10.14
今年で7期目を迎える、NBA選手を輩出することを目的とした中学生年代育成プロジェクト「GLOBALLERS」。7期目となる今年は全国から650名以上が集まり、夢の舞台アメリカ・ロサンゼルスへの切符をかけてトライアウトに参加し、選抜された15名が国内キャンプに、更にそこから選抜された9人がLAでのアメリカキャンプに参加した。
国内キャンプメンバー15人は以下の選手となった。

7期生の国内活動は福岡で始まり、全国高校バスケで数々のタイトルを誇る福岡大学附属大濠高校や大学バスケの強豪・日本経済大学と対戦した。
大学生・高校生とのフィジカルの差が如実に現れる相手との対戦の中で、選手等は口を揃えて中学生相手では感じられない、一つ一つのプレイの強さの違いを口にした。また、BANG LEE・MARUコーチからも「試合中での個性を表現しようとする姿勢が足りない」と厳しいコメントもあったが、それでも、GLOBALLERSの選手たちは学年を超えた強敵と真剣勝負を繰り広げながら、それぞれが一段上のレベルに確実に引き上げられていった。

国内キャンプ最終キャンプは「合格率1%」のUSキャンプへの切符を懸けた緊張感のあるキャンプとなった。
海外挑戦中の日本代表・ジェイコブス晶選手(フォーダム大学)、テーブス流河選手(ファーマン大学)や大橋大空選手(横浜エクセレンス)、ハウエット・ナイル選手(ウェストバージニア大学)も参加し、アメリカで闘う選手の強度・スキルを肌で感じる貴重な経験となった。
トークセッションでは、アメリカの大学でバスケットしていくことに関する様々な質問がGLOBALLERSの選手から4選手に対して投げられたが、何度も強調されていたのはマインド面での話であり、ジェイコブス晶選手は「人生ではやりたくないことでもやらなくちゃいけないことは多い、それはバスケットでも同じことが言える。アメリカの大学では勉強もしっかりしないとバスケットを出来なくなるがそれもやらなきゃならない」とアメリカの厳しい環境下でプレイをしてきた人が言うからこそ滲み出る説得力がそこにはあった。

最終日の練習試合では選手全員がこれまでにないアグレッシブな姿勢を見せた。強烈なプレッシャーの中でこそ本来の実力が問われるという、GLOBALLERSが大切にする哲学が、今年もまたコートの上で体現されていた。
戦術理解力・コミュニケーション能力・プレーでの表現力など多角的な視点で評価が下され、アメリカ行きの9名が決定した。

アメリカキャンプを戦ったメンバーGLOBALLERS7期生9名は以下の通り
#27 仙波晟 KAGO CLUB OSAKA (中学三年生)
#37 中島翔 トライワープ岡山U15(中学三年生)
#47 村越友昭 福島ファイヤーボンズU15(中学三年生)
#57 森楓仁 Club Peace of Mind(中学三年生)
#73 小野杜真 名古屋ダイヤモンドドルフィンズU15(中学二年生)
#74 長野聡太 TAKE ONE (中学三年生)
#75 川満佑絃 琉球ゴールデンキングスU15所属(中学三年生)
#77 栗澤大輝 瑞穂バスケットボールクラブ(中学三年生)
#79 大城瑛士 琉球ゴールデンキングスU15(中学三年生)

7月6日、GLOBALLERS7期生はついにロサンゼルスの地に降り立った。昨年の6期生同様、現地の強豪チームとの実戦が組まれ、日本の中学生たちは世界水準のバスケットボールと真正面から向き合うこととなった。
現地のスキルトレーナーHenry Mercadelスキルトレーニングは、高強度の練習となったが、それに食らいつこうとするGLOBALLERS選手達の姿勢を褒める言葉があった一方で、シュート技術については、細かい指摘が続いた。「今の君達の実力で何試合か勝つことは出来ると思うけど、ゾーンディフェンスをしてくるチームが多いと思うから、シュートのレベルアップしないと優勝は難しいと思う」と厳しいコメントもあった。
また、別の日にはST.JOHN BOSCO High Schoolにも訪れた。ST.JOHN BOSCOは州大会を制覇した実績も持つ全米屈指の名門校で、過去にはGLOBALLERS3期生の奨学生・新郷礼音も通っていた高校である。ヘッドコーチのMatt Dunnコーチが見守る中トレーニングが行われ、アメリカのフィジカルの強さへの対応方法、ディフェンスの具体的なやり方についてアドバイスをもらえただけでなく、アメリカで活躍する上での英語の重要性についてもコメントが残された。またGLOBALLERS生の特にオフェンス時の戦術理解度の高さについては一定の評価をしてもらえた。
練習後、大城は「エースを封じ込めたり、1番から4番まで守れるといったフィジカルなディフェンスが自分には足りない」と、ワークアウトを通じて世界基準とのギャップを認識した。一方、森は「日本で培ってきた自分の実力がアメリカでどの程度通用するか楽しみ」だと期待を語り、選手それぞれアメリカの場で様々な感情を抱いているようだった。

今年はThe Stage Final ActというAAUトーナメントに参加。全54チームが参加し名門校のスカウトも訪れるハイレベルな大会である。
初戦は勝ち星をあげるも二戦目、フィジカルコンタクトや日本とのファールの基準の違いに苦しみ敗戦してしまう。「ファールの基準の違いに苦戦し流れをつかめなかった。アジャストする必要がある」と川満。「序盤は相手の勢いに押され、思うようにプレーできなかった」と栗澤。「フィジカルコンタクトに関しては、日本での試合より意識を持たないと、こっちでは負けてしまう」と長野。
一方で、試合を追うごとに徐々に動きがよくなり改善が見られ、その後は勝ちを重ねトーナメントでは順調に駒を進める。
準決勝では序盤から激しい点の取り合いを繰り広げ、前半を25対26と一点リードで折り返す。後半も両者一歩も譲らない緊迫した闘いが続き、残り一分で46対46の同点という展開に。タイムアウト後は相手チームのオフェンスで再開。キャンプ中に鍛えた強度の高いディフェンスを見せるものの、ここは相手のオフェンスが上手を取りゴール下で得点され二点差を追うピンチに。しかし続くオフェンスで冷静なパス回しからノーマークになった#75川満が値千金のスリーを沈め、1点差の激戦をものにした。その勢いのまま決勝も勝利し、優勝という最高の結果でアメリカキャンプの有終の美を飾った。
試合後MARUコーチは「自分よりうまい選手、身長が高い選手、フィジカルコンタクトが強い選手に対して自分の武器を見つけて、それを磨いてもっと高いレベルを目指してほしい」と、BANGLEEコーチは「ハードワークの先にある強い競争精神を持ってこれからバスケットに取り組んでいけるかどうかが彼らにとっての鍵だ」と語った。
「相手の高いインテンシティに負けないようにハングリー精神をもって闘った結果が勝ちにつながった」と村越。「最初は消極的なプレーをしてしまったが、慣れれば自分の実力も通用する部分はあった」と仙波。中島は「アメリカでしか感じられない強度や取り組みの姿勢を感じられてよかった」と手ごたえを得た。
小野は「この貴重な経験を胸に将来のNBAという目標に向けて頑張っていきたい」と、大城は「どこで誰が見てるかわからない中で、いつでもチャンスをつかめるようなプレーを続けていきたい」とそれぞれ意気込みを語った。
NBAを目指す彼らの闘いはこれからも続いていく。
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