6時間前

中学生年代の海外挑戦をサポート・GLOBALLERS6期生がバスケの聖地LAに挑む【前編】

 株式会社サン・クロレラによる、NBA 選手を日本から輩出することを目的とした中学生年代育成プロジェクト『GLOBALLERS』。6期目となる今年は、総勢600名が参加したトライアウトから選ばれた15名が国内キャンプに参加し、更にそこから選抜された8名がLAでのアメリカキャンプに参加した。

 GLOBALLERS6期生が歩んだ成長のストーリー、LAの地での激闘で彼らが学んだものは何なのか、彼らの戦いに密着した。

取材・写真=GLOBALLERS

国内キャンプを戦ったメンバーGLOBALLERS6期生15名は以下の通り

#96 平岡泰介 RIZINGS徳島所属(中学三年生)
#36 宮城昊河 琉球ゴールデンキングスU15所属(中学三年生)
#56 大城瑛士 琉球ゴールデンキングスU15所属(中学二年生)
#67 岩崎史龍 長崎ヴェルカU15所属(中学三年生)
#65 矢作拓真 金沢学院大学附属中学校所属(中学三年生)
#66 星野一嘉 hokka Jamaney所属(中学三年生)
#69 東山凌久  KAGO CLUB OSAKA所属(中学三年生)
#61 岸上怜央奈 Tokyo Samurai所属(中学三年生)
#76 福田佳也 ISC PANTHERS所属(中学三年生)
#86 池亀琉聖 ライジングゼファー福岡 U15所属(中学三年生)
#64 飯田大貴 KAGO CLUB OSAKA所属(中学三年生)
#80 江原佳行 Tokyo Samurai所属(中学三年生)
#46 中本颯汰 千葉ジェッツU15所属(中学三年生)
#62 奥村優乙 東村山市立東村山第五中学校所属(中学三年生)
#63 山下颯斗 HOOPS4HOPE所属(中学三年生)

 GLOBALLERS6期の初期段階では、今年もコーチを務めるBANG LEE・MARUコーチの2名と応援団長国山ハセン氏との会話の中では、「例年より今年は抜きん出てる子はあまりいないですかね」というコメントがあり、関西キャンプでの滋賀レイクスU18戦や、京都精華学園中学戦も敗戦。コーチから選手達には試合結果や技術云々よりも、試合中でのコミュニケーション不足やハードワークする姿勢の物足りなさに対して厳しい指摘が続いた。

 また関東キャンプでは、アメリカ挑戦を見越して、Bリーガーの大橋大空選手(横浜エクセレンス所属)やキング開選手(横浜ビー・コルセアーズ所属)、スキルコーチMatt Olsen氏によるスキルトレーニングや髙橋幸選手(元レバンガ北海道所属)によるジャンプトレーニングを全て英語で実施した。

 アメリカキャンプに参加できる8名が決まる関東キャンプ最終日は、選手達からは良い緊張感が感じられ、Tokyo Samurai U18戦・BOOGIE’S U18戦ではこれまで見せたことのないアグレッシブな姿勢を見せて、見事勝利。

 戦術理解力・コミュニケーション力・プレーでの表現力など様々な項目での議論の結果、選抜された8名は7月にLAでアメリカキャンプに参加することとなった。

 LAでは、WEST SUMMER TUNE-UPとCALI-LIVE SUMMER SHOWCASEの二つの大会に参加。最初の大会WEST SUMMER TUNE-UPでは、予選と決勝トーナメントを勝ち上がり、決勝まで順調に駒を進めた。しかし、決勝ではアメリカの実力を思い知ることとなる。

 決勝の相手は、PACK BASKETBALL15。約2,500キロも離れているノースダコタ州からLAまでこの大会に参加するためにやってきた彼らは、ゴール下での圧倒的な存在感を発揮する2メートル超えの選手や195センチの体を持ちながらドライブ・ミッドレンジシュート・3ポイントシュートなどの全てのオフェンススキルセットを高精度に持っている選手を抱えており、個の力の差は明らかだった。GLOBALLERSも反撃する場面も見せたが、最終的には57―81というスコアで決着。

 星野一嘉は「アメリカの選手は何がなんでも自分で点を取ってやるという気持ちでやっているし、リバウンドへの迫力も含め日本とは違う」、岩崎史龍は「相手のサイズのある子に吹っ飛ばされて、とてもビビってしまった」と、バスケの聖地アメリカでの洗礼を浴びた様子。

 しかし、彼らは次の大会で奇跡を起こすこととなる。

国内の関連記事