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Wリーグが長期構想「Beyond30」を発表…10月31日の開幕へ各チームが意気込み

開幕会見に登壇したWリーグの選手たち [写真]=Wリーグ
フリーライター

■30周年の先を見据える「Beyond30」

 10月26日、「大樹生命 Wリーグ2026-27シーズン開幕記者会見」がTOFROM YAESU(トフロム八重洲)にて行われた。

 原田裕花会長の挨拶から始まった会見では、新たなキーワードとして「Beyond30」が掲げられた。

原田裕花Wリーグ [写真]=Wリーグ

 Wリーグは2028-29シーズンに30周年を迎え、2030年には日本で初開催となる「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2030」も控えている。こうした大きな節目を迎える一方で、2030年をゴールとするのではなく、その先の未来も見据えていくというのが「Beyond30」の考え方だ。

 Wリーグは「30周年のその先の未来へ」をテーマに、2028-29シーズン終了後の長期構想発表に向けて準備を進め、2030年以降はその実行に移していく方針。現段階では、①ファンベースの拡大、②全国各地域に根差したリーグ戦の展開、③国際大会を活用した新たな枠組みによるファン拡大・競技力向上、という3つの施策が示された。

 ただし、現在は構想を具体化していく準備段階にある。記者会見後の囲み取材に応じた高橋雅弘専務理事は、「WプレミアとWフューチャーの2部制や外国籍選手の登録規定改定など新しいスタイルと体制を現在構築しているところなので、その検証も含めて各チームにヒアリングしながら、この方向性でいいのか、普及や強化などの面からもいろいろな意見を賜って進めていきたいと思っています」とコメント。

 具体的な改革の実施時期については現時点で未定としながらも、「早いに越したことはないのですが、各チームと話し合いをしながら丁寧に進めていきたいと考えています」と語った。

■プレーオフは2戦先勝方式に変更

 会見では2026-27シーズンの大会概要も説明され、レギュレーションや競技規則の変更点、試合日程、配信情報などが紹介された。さらに、3代目となる公式応援アーティストに「ミーマイナー」が決定したことも発表された。

 今シーズンの大きな変更点の一つが、Wプレミアのプレーオフだ。昨シーズンまでの3戦先勝方式から2戦先勝方式へと変更され、セミファイナルは2027年4月3日から5日、ファイナルは同10日から12日に京王アリーナTOKYOで開催される。なお、セミファイナルの5日、ファイナルの12日は、対戦結果によって開催されない可能性がある。

 また、ユナイテッドカップのファイナルステージは2027年1月29日から31日に横浜武道館、WプレミアとWフューチャーのディビジョン入替戦は同3月20日から22日に国立代々木競技場第二体育館で開催される予定だ。

 さらに、スポーツ用品販売を手掛ける株式会社アルペンとのオフィシャルスポンサー契約締結も発表され、新シーズンに向けたさまざまな取り組みが明らかとなった。

■14チームの選手が開幕戦への意気込みを語る

 こうした発表が行われた後は、WプレミアとWフューチャーの計14チームの選手が、開幕戦の対戦カードごとに登壇。それぞれがチームの特長や対戦相手の印象、新シーズンへの意気込みなどを語った。

 Wプレミアで昨シーズン準優勝のトヨタ自動車アンテロープスからは、新キャプテンの平下愛佳が登壇。「渡嘉敷(来夢)選手と白崎(みなみ)選手の2名が新加入し、新しいトヨタ自動車をお見せすることができると思います。選手同士のコミュニケーションを大切にしながら沖縄での素晴らしいアリーナで開幕できることを楽しみに、今シーズンを頑張っていきたいです」と、力強く宣言した。

今シーズンの開幕カードの一つ、トヨタ自動車対トヨタ紡織は沖縄サントリーアリーナで開催 [写真]=Wリーグ

 一方、昨シーズンの王者デンソーアイリスは、「FIBA女子バスケットボールリーグアジア2026」に出場していたため、会見には参加せず。キャプテンの木村亜美が映像を通じて「チームは開幕戦に向けていい準備ができています。今シーズンはWリーグ2連覇を目指しチーム一丸となって戦います」とコメントを寄せた。

 また、Wフューチャーは7チームによるリーグ戦のため、新潟アルビレックスBBラビッツは開幕週に試合がなく、11月7日と8日に初戦を迎える。会見では金沢みどりが翌週のオープニングゲームに向けた思いを語った。

 全選手がシーズンへの決意を語った後には、トヨタ自動車の平下、富士通レッドウェーブの宮下希保、トヨタ紡織サンシャインラビッツの東藤なな子、ENEOSサンフラワーズの星杏璃らが参加し、ユナイテッドカップファイナルステージの組み合わせ公開抽選も行われた。

 盛りだくさんの内容となった会見の最後には、2025-26シーズンのWリーグ功労賞の表彰式を実施。渡邉亜弥氏、小菅由香氏、根本葉瑠乃氏、岡本彩也花氏、宮崎早織氏の5名が表彰された。受賞者たちは壇上で原田会長からトロフィー、昨シーズンまでのチームメートから花束を受け取り、受賞の喜びや、長年にわたってプレーしてきたWリーグへの思いを語った。

2025-26シーズンのWリーグ功労賞受賞者、(左から)渡邉亜弥、小菅由香、根本葉瑠乃、岡本彩也花、宮崎早織の各氏 [写真]=Wリーグ

 和やかな雰囲気で幕を閉じた開幕記者会見。しかし、10月31日からは頂点を懸けた約半年にわたる戦いが始まる。新たな取り組みとともに幕を開ける2026-27シーズン。全国各地でどのような熱戦が繰り広げられるのか、注目が集まる。

文=田島早苗

■2026-27シーズンの主な日程

▼ユナイテッドカップ ファイナルステージ
2027年1月29日(金)~31日(日)
会場:横浜武道館

▼Wプレミア・Wフューチャー入替戦
2027年3月20日(土)~22日(月)
会場:国立代々木競技場第二体育館

▼Wプレミア プレーオフ セミファイナル
2027年4月3日(土)~5日(月)
会場:京王アリーナTOKYO

▼Wプレミア プレーオフ ファイナル
2027年4月10日(土)~12日(月)
会場:京王アリーナTOKYO

■開幕記者会見 登壇選手

トヨタ自動車アンテロープス:平下愛佳
富士通レッドウェーブ:宮下希保
トヨタ紡織サンシャインラビッツ:東藤なな子
ENEOSサンフラワーズ:星杏璃
シャンソン化粧品シャンソンVマジック:佐藤由璃果
アイシンウィングス:高橋未来
日立ハイテククーガーズ:舘山萌菜
東京羽田ヴィッキーズ:髙原春季
山梨クィーンビーズ:渡邊愛加
プレステージ・インターナショナル アランマーレ:佐藤多伽子
三菱電機コアラーズ:澤知央
SMBC TOKYO SOLUA:島村きらら
広島イーグレッツ:上長美菜
新潟アルビレックスBBラビッツ:金沢みどり

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