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トヨタ自動車との準決勝を26点差で制したものの、佐藤清美HCにとっては優勝まで気が抜けない状況に変わりない[写真]=山口剛生
1月6日に行われた「第93回天皇杯・第84回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会」ファイナルラウンド(男女準々決勝~決勝)。女子準決勝第1試合でトヨタ自動車アンテロープスを78-52で破り、11年連続の決勝進出を決めたのがJX-ENEOSサンフラワーズだ。
26点差という数字だけでは快勝と思えるかもしれないが、チームを率いる佐藤清美HCにとっては、優勝まで気が抜くことは許されない展開となっている。
第1クォーターに15点差を付けてリードし、第2クォーター以降もリードを許さず勝利したトヨタ自動車戦について、佐藤HCは「第1クォーターは良かったのですが、2クォーター以降はターンオーバー増えて、フロースローの確率も悪かったので、オフェンスリズムがよくなかったです」とチームの課題を挙げた。「決勝に進めて、ほっとしています」という言葉にもその思いが込められている。
タレントが豊富なJX-ENEOSだが、チームとしての戦い方も芯が通っている。今日の試合では出だしのところで、岡本彩也花を大神雄子に、水島沙紀には吉田亜沙美をガードにつかせた。その意図を聞かれた佐藤HCは「ポイントガードのところでリズムができていきます。トヨタ自動車はオフボールスクリーンのところで始まるオフェンスが多いので、プレッシャーをかけたかったからです」と答えたことからも、戦術面で余念がないと言えるだろう。
デンソーとの決勝戦は、7日11時から行われる。大会5連覇を果たすべく、JX-ENEOSがどのような戦いを見せるのか。是非とも注目したいところだ。