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12月19日、「第88回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会ファイナルラウンド」(以下、皇后杯)の決勝戦が開催。ENEOSサンフラワーズは86-62でデンソーアイリスを破り、大会史上初となる9連覇を達成した。
「率直にうれしいです」と感想を述べたキャプテンの岡本彩也花は、試合後の会見で「試合の出だしは少し重たかったのですが、みんながしっかり我慢して、ディフェンスをやって、リバウンドを取って、走ってというのをやったので、後半の自分たちらしいプレーができたのかなと思います」と決勝戦を振り返った。
9連覇というプレッシャーを背負い戦ったENEOSだが、岡本自身はとくに意識はしていなかったと話し、「目の前の試合を全力で、全員で戦いたいという気持ちが9連覇につながったと思うので、最後に結果がついてきて良かったなと思います」と笑顔で語った。
優勝後に皇后杯のトロフィーを掲げる場面、本来であればキャプテンの岡本がその役割のはずだった。しかし、岡本は前回大会ではケガにより決勝のコートに立つことができなかった、渡嘉敷来夢に優勝カップを手渡した。
「優勝したら絶対(トロフィーを)渡してあげたいなと思っていました。去年も優勝できたのは、もちろんうれしかったんですけど、タク(渡嘉敷)のコートに立てなかった悔しい気持ちが自分には伝わってきて、すごくモヤモヤしていた部分がありました。今年は絶対に一緒に優勝したいと思い、みんなでやってきたので、最初から渡すことは決めていました」
そして、最後には「昨シーズンはリーグ戦で悔しい結果に終わってしまいました。もちろん皇后杯を取ったのはうれしいので今日や明日は喜びますけど、練習が始まったらリーグ戦にシフトして、自分たちの課題ややらなきゃいけないことを、ファイナルへ向けて頑張っていきたいと思います」と早くも次の戦いへ意気込んだ。
チームメートへの強い思いを持って今回の皇后杯に臨んだ岡本は、決勝戦で20得点7アシストと躍動した。前回大会での心残りを払拭し、Wリーグの王座奪還へ視界は良好だ。