2021.12.19

決勝進出を逃した富士通の町田「相手ディフェンスにハマってしまった」/皇后杯

町田は試合後の会見で、悔しい敗戦について振り返った[写真]=加藤誠夫
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 12月18日、皇后杯の準決勝が行われ、富士通レッドウェーブはデンソーアイリスと対戦した。

 Wリーグでは無敗を維持する両チームが、今シーズン初めて顔を合わせたこの試合、富士通は前半からリードを奪われ、24-33と9点ビハインドで後半を迎えることに。第3クォーターではわずかに点差を縮めることに成功した富士通だったが、第4クォーターでデンソーに突き放されてしまい、53-70で敗れた。

 この試合で6得点5アシストをマークした町田瑠唯は、試合後の会見で「出だしは固くなっていましたが、ディフェンスもブレることなくできていました。でも、途中からは自分たちのノーマークの3ポイントシュートや、ゴール下でのイージーシュートをポロポロ落としてしまい、逆に相手はタフショットを決めてきました。オフェンスリバウンドでつながれる場面も多く、そこが敗因かなと思います」と悔しい敗戦を振り返った。

 デンソーのフルコートプレスにより「ガードが簡単にボールを持てない状況にされ、リズムを作れなかった」と話す町田は、「ハーフコートでのスイッチディフェンスやローテーションも早く、相手のディフェンスにハマってしまった」とコメント。さらに「ドライブやカッティングへの寄りも早くてキックアウトへつなげられず、デンソーさんに潰されてしまいました」と語るなど、終始デンソーのディフェンスに苦しめられ続けた試合となった。

 さらに、町田は「3ポイントが入らないときにどうやって得点を取るのか、2ポイントをどうやって作り出すのかが課題だと思います」とこの敗戦から見えた今後の課題についても言及した。

 惜しくも決勝進出を逃した富士通だったが、チームとしてプラスな材料もあると町田は語る。

「今までの富士通はこういうゲームになると、ベンチは静かになって、コート上でもコミュニケーションが取れなくなることがありました。今日は最後までベンチが声を出したり、コートでも『大丈夫、まだいける』と声を掛け合うことができたので、こういった部分は今までの富士通とは違うかなと思います」

 皇后杯優勝こそ叶わなかったが、Wリーグではデンソーとともに開幕12連勝を挙げている富士通。来年1月にはレギュラーシーズンでの同カードの対戦が控えており、富士通が今回の雪辱を果たすのか、注目の一戦となる。