2020.01.03

地区下位同士の対決、両チームともにDFリバウンドを確実に取ることが勝利への最低条件

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

島根スサノオマジックvs三遠ネオフェニックス(@松江市総合体育館)
第1戦:1月4日18時35分、第2戦:1月5日13時35分

 島根スサノオマジック琉球ゴールデンキングスに連敗を喫し、京都ハンナリーズが連勝を収めたことで西地区最下位に逆戻り。1戦目は第2クォーター以降に徐々に離されて20点差の黒星。2戦目は点差が開きかけても持ち前の粘り強さで追いすがり、クロスゲームを展開しながらも最後は5点差で屈した。課題のターンオーバーは2戦を通じて少なく抑えることができたが、リバウンドで相手にアドバンテージを与えてしまった印象は否めない。また、ロバート・カーターは1戦目で24得点、2戦目で19得点をマークしたが、3ポイントは2戦とも11本放って2本成功にとどまり、その確率はまだ波がある状況だ。

 前々節に今季3勝目を挙げた三遠ネオフェニックスも、前節の時点では13連敗中で西地区最下位だった京都ハンナリーズに連敗。2戦共通の敗因は3ポイントの確率の低さとリバウンドの少なさ。2戦目はフリースロー試投数もわずか6本と、こちらもチームが抱えている課題を解消するに至っていない。その中で、12得点5アシストと久しぶりに存在感を示した川嶋勇人には、ここからチームを救う働きを期待したい。寺園脩斗の活躍も安定感を増しており、西川貴之以外に日本人選手の軸ができるとチームの今後の戦い方にも光が見えてくるはずだ。

 三遠はカーディングと順位の妙により、前節に続いて西地区最下位との顔合わせとなった。この両者は、リバウンドが得意ではないチーム同士。したがって、両者ともに最低でもディフェンスリバウンドを確実に取り、相手にセカンドチャンスを与えないことが勝利の第一条件となる。特に三遠は前節、リバウンドでリーグ最下位の京都に2戦合計で2本劣っただけに、今節は上回りたいところだ。その他にもターンオーバーの多さや被ファウル数の少なさなど、このカードは両者が互いに持つ課題の克服を目論む争いになる。そのいずれか1つでも改善したほうが優位に立つことは間違いない。

文=吉川哲彦

■ロースター
・島根(ヘッドコーチ:鈴木裕紀)
佐藤公威
後藤翔平
ロバート・カーター
山下泰弘
北川弘
坂田央
阿部諒
相馬卓弥
納見悠仁※特別指定
安部潤
ドゥワン・サマーズ
ブライアン・クウェリ
頓宮裕人
神里和

・三遠(ヘッドコーチ:河内修斗)
ロバート・ドジャー
デビン・イーバンクス※インジュアリーリスト
寺園脩斗
川嶋勇人
北原秀明
太田敦也
柳川龍之介
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
西川貴之
鈴木達也
菅野翔太
ミッケル・グラッドネス
ヴィアチェスラフ・クラフツォフ

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