2020.01.03

同地区ながら今季初対決、ホームの名古屋ダイヤモンドドルフィンズは3Pで先手を取りたい

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

名古屋ダイヤモンドドルフィンズvs京都ハンナリーズ(@ドルフィンズアリーナ)
第1戦:1月4日15時5分、第2戦:1月5日15時5分

 “借金生活”に入った名古屋ダイヤモンドドルフィンズの試練は続き、前節もサンロッカーズ渋谷に連敗。それも、1戦目が65得点しか奪えず20点差、2戦目は96失点で19点差という完敗だった。2戦とも前半に30得点に届かず、立ち上がりから主導権を明け渡す展開。ターンオーバーがかさんだ上、武器であるはずの3ポイントも火を噴かなかった。前々節も含めた3試合は平均91失点と、ディフェンス面に課題があることも明白だ。

 そんな中でも、イシュマエル・レーンが2戦目でいずれも今季最多の27得点15リバウンドを挙げたことと、特別指定選手の西田優大が2戦目で13得点を叩きだしたことは好材料。張本天傑も戦列に戻り、年明けを機に反撃に打って出ることができるか。

 一方、京都ハンナリーズは13まで伸びた連敗にようやく終止符。三遠ネオフェニックスとの1戦目は得点源のデイヴィッド・サイモン松井啓十郎に加えて中村太地もオフェンスをけん引。ジュリアン・マブンガは8得点止まりながら11リバウンド9アシスト5スティールとオールラウンドに働き、2戦目も20得点9リバウンド14アシストと大きく貢献した。長いトンネルを脱しただけでなく、連勝したことで滋賀レイクスターズと勝率で並び、西地区4位に順位を戻している。

 シーズン序盤の西地区で主役を張った両者は、現在星の差1つ。昨季は直接対決で3勝3敗と星を分け、得失点差で京都がわずかに上回りながらその後名古屋Dに地区2位の座を譲ってしまったという因縁もあり、ともに再浮上を期す上でこの今季初対決が互いの今後の行方を占うことにもなりかねない。

 名古屋Dは今季の勝ち越しを狙うためにまずはホームを守りたい。そのためには前節存在感を欠いた安藤周人中東泰斗が奮起し、特に3ポイントの成功率を上げたい。京都は順位で下回った昨季の借りを返すべく、名古屋Dの強力なインサイド陣にリバウンドで対抗する必要がある。

文=吉川哲彦

■ロースター
・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太
満田丈太郎
イシュマエル・レーン
菊池真人
張本天傑
安藤周人
中東泰斗
笠井康平
中務敏宏
西田優大※特別指定
ヒルトン・アームストロング
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル
木下誠

・京都(ヘッドコーチ:浜口炎)
寺嶋良※特別指定
ジェシー・ゴーバン
中村太地
大庭岳輝※特別指定
村上直
綿貫瞬
鶴田美勇士
岡田優介
玉木祥護
松井啓十郎
ジュリアン・マブンガ
内海慎吾
永吉佑也
デイヴィッド・サイモン

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