2020.01.03

連勝を伸ばしたいシーホース三河と連敗から抜けだしたい秋田ノーザンハピネッツ…カギは帰化選手の働き

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

シーホース三河vs 秋田ノーザンハピネッツ(@ウィングアリーナ刈谷)
第1戦:1月4日14時5分、第2戦:1月5日14時5分

 11月まで4勝12敗のシーホース三河は、12月も1勝5敗と黒星が重なったが、そこから今季初の4連勝と盛り返して締めくくり、中地区3位に順位を上げて新年を迎えた。「第95回天皇杯全日本総合バスケットボール選手権」ファイナルラウンドでさらに勢いをつけるためにも、連勝を伸ばしたい。

 前節、横浜ビー・コルセアーズ戦の連勝の立役者は昨季までのホームアリーナに凱旋した川村卓也。1戦目が16得点、2戦目が15得点と古巣に手痛い一撃を見舞った。チームとしては1戦目は18フェンスリバウンドを許すなど苦戦したが、ダバンテ・ガードナーの12本を含めて18本のフリースローを1本も外さなかったことが5点差での勝利に結実。桜木ジェイアール熊谷航を中心にパスが回ったそのオフェンスを2戦目も継続し、ディフェンスも67失点と上々だった。

 対照的に秋田ノーザンハピネッツは現在4連敗中。得点が伸びなかった12月を象徴するかのように、前節の宇都宮ブレックス戦は2戦とも70得点を切る完敗。特に1戦目はターンオーバーが多く、前半にわずか19得点しか挙げられなかった。2戦を通じてファウルをもらうプレーはでき、フリースローで着実に加点していただけに、2戦でわずか3本成功という3ポイントの不発は痛手だった。前節の連敗でついに黒星が先行。年明けに心機一転を図り、得点力回復を目指したい。

 三河が未だリーグ最多失点であることを考えると、今節は秋田にとってはオフェンスを立て直すチャンス。一方の三河は、秋田の決定力不足につけ込みたいところだ。それを踏まえた注目ポイントは帰化選手の働き。秋田は前節に外国籍選手のファウルが込んだところを、ウィリアムス ニカが得点とリバウンドの両面で補った。桜木はここにきてオールラウンダーぶりを取り戻してきているが、今節はウィリアムスに対するディフェンスを強く意識する必要がある。2人の活躍の度合いが試合の行方を決めるだろう。

文=吉川哲彦

■ロースター
・三河(ヘッドコーチ:鈴木貴美一)
會田圭佑
川村卓也
岡田侑大
長野誠史
森川正明
熊谷航
金丸晃輔
根來新之助
セドリック・シモンズ
加藤寿一
桜木ジェイアール
クリス・オトゥーレ
ダバンテ・ガードナー

・秋田(ヘッドコーチ:前田顕蔵)
細谷将司
野本建吾
白濱僚祐
今川友哲
伊藤駿
中山拓哉
長谷川暢
保岡龍斗
ウィリアムスニカ
ハビエル・カーター
ジャスティン・キーナン
カディーム・コールビー
古川孝敏

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