2020.01.09
■大阪エヴェッサvs新潟アルビレックスBB(@エディオンアリーナ大阪)
第1戦:1月4日15時5分、第2戦:1月5日13時5分
大阪エヴェッサがついに西地区首位から陥落。シーズン前半の重要な局面であったアルバルク東京戦は、2連覇中の王者の強さを思い知らされる結果となった。2戦とも前半のリードを後半に逆転される展開。2戦目に至っては第4クォーターにわずか5点しか奪えなかった。得意のトランジションオフェンスを封じられ、2戦目の55得点は今季最少。62失点も今季最少タイだったが、それ以上にオフェンスの強みを消されてしまったことが致命傷となった。一転して琉球ゴールデンキングスを星2つの差で追いかける立場となり、メンタル面で崩れないように注意を払いたい。
新潟アルビレックスBBは過去2シーズン勝てなかった千葉ジェッツから1戦目に白星を奪取。21個ものターンオーバーを犯したが、ディフェンスではスモールラインアップのゾーンを織り交ぜてかく乱し、逆に相手のターンオーバーはほぼ得点につなげた。ペイントエリアで体を張って24得点をマークしたニック・パーキンズと3ポイント4本を含む18得点の五十嵐圭、16得点の今村佳太もさることながら、計14アシストの森井健太と柏木真介のコントロールも冴えた。2戦目はゾーンを攻略され、相手の得意なパターンに持ちこまれて25点差の完敗だったが、1つアクセントを加えた戦い方は今後のヒントにもなりそうだ。
そしてその戦略は、千葉に速攻を出させなかったという点で、同じくアップテンポに走りたい大阪との対戦でも有効に使いたいところ。できるだけハーフコートバスケットに持ちこみ、外国籍選手とアイラ・ブラウンを同時起用するラインアップを上手く守りたい。そのカギになるのはやはり外国籍選手。ショーン・オマラの負傷を受けてカイル・バローンを補強した大阪に対し、新潟は外国籍選手2人のまま。特にラモント・ハミルトンの疲労は気がかりな点。パーキンズをベンチに下げる時間帯に、日本人選手がハミルトンの負担を軽減しなければならない。
文=吉川哲彦
■ロースター
・大阪(ヘッドコーチ:天日謙作)
今野翔太
伊藤達哉
藤髙宗一郎
カイル・バローン
リチャード・ヘンドリックス
長谷川智也
中村浩陸※特別指定
橋本拓哉
合田怜
小阪彰久
今村拓夢※特別指定
畠山俊樹
アイラ・ブラウン
ショーン・オマラ※インジュアリ-リスト
ジョシュ・ハレルソン
・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
柏木真介
五十嵐圭
髙橋浩平
鵜澤潤
石井峻平
森井健太
上江田勇樹
今村佳太
池田雄一
ニック・パーキンズ
ラモント・ハミルトン
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