2019.12.28

快進撃が続く大阪エヴェッサ、前半戦最大の山場アルバルク東京戦に臨む

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

大阪エヴェッサvsアルバルク東京(@エディオンアリーナ大阪)
第1戦:12月29日15時5分、第2戦:12月30日13時5分

第14節は各カードで好ゲームが展開された中、西地区首位の大阪エヴェッサも12連敗中だった京都ハンナリーズに苦しめられ、3点差での辛勝となった。第3クォーター終了時点で9点差をつけ、第4クォーターも残り1分51秒の時点で再び9点差としたにもかかわらず、その後いずれもターンオーバーから2本の3ポイントを決められ、冷や汗をかきながら逃げきった形。得意の早い展開に持ちこめずにロースコアの試合運びを強いられたが、17本のオフェンスリバウンドでセカンドチャンスを増やしたことが奏功した。試合最終盤もコートに立つなど26分44秒出場と早くも主力の扱いを受けている中村浩陸は、フィールドゴールを13本放って成功が3本のみだったが、8アシスト2スティールで大きく貢献。また、中村に続いて特別指定選手としての加入が発表された今村拓夢もデビューを果たしている。

アルバルク東京は3度の対戦で2敗を喫していた秋田ノーザンハピネッツに対し、前半はそのディフェンスを突破できず、第2クォーター早々にはルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチが連続テクニカルファウルで退場となるアクシデントも発生。10点を追って後半に入ったが、水野宏太トップアシスタントコーチが冷静に攻守を立て直し、この試合23得点のミラン・マチュワンを中心に得点を重ねて形勢をひっくり返した。今節1戦目はパヴィチェヴィッチHCが出場停止となるが、その状況でも動じることなく戦えることを証明してみせたA東京に不安はないはずだ。

快進撃を続ける大阪にとって、2連覇中の王者に挑む今節はシーズン前半の最大の山場と言っていい。A東京にも現役大学生が3人加わっているが、まだ試合出場は果たしておらず、若さと勢いという点では大阪に分がある。その勢いで先手を取ることが大前提となるが、A東京は2試合続けて後半の修正能力の高さを発揮しているだけに、集中力を40分間持続できるかどうかが重要だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・大阪(ヘッドコーチ:天日謙作)
今野翔太
伊藤達哉
藤髙宗一郎
カイル・バローン
リチャード・ヘンドリックス
長谷川智也
中村浩陸※特別指定
橋本拓哉
合田怜
小阪彰久
今村拓夢※特別指定
畠山俊樹
アイラ・ブラウン
ショーン・オマラ※インジュアリ-リスト
ジョシュ・ハレルソン

・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基※インジュアリーリスト
安藤誓哉
ケビン・ジョーンズ
正中岳城
ザック・バランスキー
須田侑太郎
ミラン・マチュワン
菊地祥平
竹内譲次
平岩玄
笹倉怜寿※特別指定
田中大貴
津山尚大
山本柊輔
アレックス・カーク
小酒部泰暉※特別指定

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