2021.09.30
Bリーグは29日、新理事・新監事の発表記者会見を行い、理事にサッカー元日本代表監督の岡田武史氏を起用すると発表した。
岡田氏は現在65歳。1998年フランスワールドカップと2010年南アフリカワールドカップで日本代表の指揮官を務め、南アフリカW杯ではベスト16進出を果たした。2014年にはFC今治のオーナーに就任し、現在は同クラブの運営会社「今治.夢スポーツ」の代表取締役会長を務めている。
Bリーグでは2021年7月から3ヵ年の中期経営計画を策定。島田チェアマンは「同計画達成のため、深い知見と広いネットワークを有する役員体制を敷いた」と狙いを説明。岡田氏には電話で直接オファーしたといい、「地方創生、クラブ経営、育成、強化についてお力添えをいただきたい」と起用の意図を話した。
サッカー界からバスケ界へ足を踏み入れることとなった岡田氏。「自分が役に立てるのかなと思ったが、(島田チェアマンが)『理事会を議論の場にしたい』とおっしゃるので、それなら役に立てると。また、バスケ界からいろいろ学ぶことがあるんじゃないかと、成長できるんじゃないかと思った」と就任の理由を説明。就任にあたり、日本サッカー協会の田嶋幸三会長、Jリーグのチェアマンを務める村井満氏に相談したところ、「ぜひやってくれと。サッカー界は曲がり角にきているので、いろいろな情報がほしい」と後押しされたという。
長らくサッカー界で活躍してきた岡田氏にとって、バスケットボールは新境地となる。だが、「バスケットの戦術はサッカーの戦術にものすごく役立つんですよ。昔、アメリカの有名な監督の本を何冊も読んだことがありました」と意外なつながりが。また、「バスケはサッカーにはできないファンサービスやマーケティングができるので、広島ドラゴンフライズの試合に何度か行って勉強した」と観戦経験を明かした。だが、バスケ特有の演出方法はサッカーには合わなかったようで、「今治の試合中にMCに喋らせたら『うるさい』って怒られた」と笑いを誘った。
岡田氏を筆頭に新風を取り入れたBリーグ。今後どのような発展をとげていくのか、大きな注目が集まる。
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