2022.07.12

Bリーグが今季の新型コロナ感染症対策方針を発表…定期検査を一時撤廃へ

国内外のバスケ情報をお届け!

 Bリーグは7月12日、理事会後のメディアブリーフィングを実施。島田慎二チェアマンが登壇した。

 最初に2022-23シーズンの新型コロナウイルス感染症対策方針を発表。ワクチンの3回目接種について2022年7月時点で、選手は24.76パーセント、チームスタッフは52.83パーセント、選手とチームスタッフを合わせて36.99パーセントだといい、今後は追加接種についての訴求、具体的な取り組みを実施していくようだ。

 島田チェアマンは「新シーズンの開幕直前ではコンディションの問題などもあると思いますので、この1カ月、1カ月半くらいが3回目を接種するのにいいタイミングだと思います。まだ時間があるので終わりではないですが、このような現状です。試合を遂行する上で、選手、チームサイドに努力いただきたいのはワクチンの接種。開幕前のミーティングでも強く求めていきたいと思っています」とコメントした。

 過去2シーズンにわたって2週間に一度のPCR検査を定期検査として実施してきたが、週2回実施する抗原定性検査の効果が高いと判明した。2021-22シーズン、統一検査での新規陽性発覚の割合は6.8パーセント。費用面などを含めて実施の有無を検討したようで、「今後、オミクロン株に代わる新たな変異株などが出てきて、猛威を振るっていくような状況になった時には検討しなければいけない」と前置きしつつ、定期検査を撤廃する方向で進めているという。「見つけにいくというより、発生した場合、体調不良が出た場合、そこから対応していく形にシフトしていきたいと思っています」

 Bリーグの担当者は「今後、定期検査を発動しなければいけない基準をリーグとしてしっかりと決めて、考えていく必要があると思っています。第7波に入ったという話もありますが、これが定期検査を再度発動しなければいけない状況までもたらせるのであれば、シーズン前にやらなければいけない可能性も『0』ではないと思っています」と補足した。

 昨シーズンの陽性実績検証より、プレー時の感染リスクについて、島田チェアマンは「オンコート上での感染拡大リスクはさほど高くない。もちろん、『0』ではありませんけど。そこに恐れをなして、試合をしないのは、プロリーグとしてそこまでやる必要はないだろうと。むしろ、自チーム内で一緒に食事をしたり、プライベートで遊んだり、そういうことのほうがリスクは高いとわかりました。ワクチンと並行して、試合を続行するために『こういう行動は気をつけるべき』と伝えていこうと言い出しました」と説明した。

 今後、さらなる調査、研究を継続し、これらを前提としたエントリー要件を再考、再設計することで安定的に試合を開催していくという。

 その他、2021-22シーズンレポートを報告。Twitter、Facebook、Instagram、LINEの4つを合わせたSNSフォロワー数は2021年5月の「4,950,228」から「6,573,966」まで拡大し、B1とB2の合計ファン数は昨対比130パーセント増加の約320万人となった。

 B1の入場者数は2020-21シーズンの882,440人から1,193,713人まで“復帰”。年間最多入場者試合は琉球ゴールデンキングスvs島根スサノオマジックのセミファイナルで8,309人、シーズン最多入場者試合は8,263人の琉球vs千葉ジェッツで、「沖縄アリーナができたことによって、キングスがかなり入場者数を引っ張ってくれた」と見解を述べた。

BASKETBALLKING VIDEO