2023.02.06

新指揮官のもと連敗脱出を果たした滋賀レイクス「タフな状況での大きな勝利」

連敗を「18」でストップした滋賀[写真]=B.LEAGUE
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 2月5日、各地でB1リーグ第21節が開催され、滋賀レイクス三遠ネオフェニックスとホームで対戦。試合後の会見でのコメントをクラブが伝えている。

 第1戦に敗れ、クラブワーストの18連敗を喫した滋賀だったが、3ポイントシュートの応酬となった第2戦を89-84で制し、ホームで連敗脱出を果たした。

 ゲームキャプテンを務めるキーファー・ラベナは「1勝1敗ではありますが、自分たちとしては勝利できたこと、連敗を止められたことは本当に良かったです。約2カ月、チームに関わるすべての人がタフな状況を過ごしてきた中で、この1勝は大きな勝利だったのではないかと思っています」と心境を語った。

 また、チームキャプテンの柏倉哲平は、「ブースターの皆さんがどんな状況でも自分たちを温かくサポートしてくださったからこそ勝てたと思うので、素直にうれしい勝利でした」とコメント。さらに、アシスタントコーチを務めていたダビー・ゴメス氏がヘッドコーチに昇格して以降、最も変化したことを聞かれると、「規律ですね。今までこれが足りないから負けてきたというのをダビーは誰に対しても言いますし、厳しさを持って追及してくれるHCです」と新指揮官について語った。

ゴメスHCはチーム全体に規律を与えたという[写真]=B.LEAGUE

 連敗中の苦しい時期にHCへ就任し、1月28日の仙台89ERS戦から指揮を執っているゴメスHCは、「一番は選手のメンタル面でのマインドセットを変えさせるアプローチをしました」と語り、メンタル面からチームディフェンスを改善させたという。

 指揮官は「頑張りや努力は全選手が本当に尽くしてくれているので、これ以上求めるものはないです」と選手たちを称えつつも、「戦術戦略については細かい部分もたくさんありますし、新しい選手も合流したばかりなので、厳しく言ってしまうと25パーセントくらいかなと感じています」とチームの完成度については辛口の評価を下した。

「チーム全体が今まで抱えていたストレスやプレッシャーが、この勝利によって解放されたのかなと思います。それをきっかけに、過去に囚われるのではなく、ここから目の前の瞬間にフォーカスして戦っていくことが重要です」

 そう力強く語るゴメスHCは、試合後の会見に滋賀のコーチ陣とともに出席した。「ここにいる全員のサポートがなかったら今の自分はない」と語る新指揮官は、「HC就任前はここにいるACと同じ立場でした。HCをサポートすることは難しく苦しいと経験していたからこそ、今一緒に戦っているコーチ陣には感謝したいです。チームスタッフ全員が、私を信じてハードワークをしてくれていることは、自分にとっても大きく、そこを皆さんに伝えたかったです」と話し、チームスタッフ全員への感謝を示した。

 ついに連敗を止めた滋賀は次節、アウェーで強豪・川崎ブレイブサンダースとの対戦に臨む。

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