2023.06.20

【Bライブ・マンスリーレポート】B1、B2ともに初優勝で幕を閉じた2022ー23シーズン…ポストシーズンもFPで各選手の活躍をチェック!!

ポストシーズンでも活躍した選手をピックアップ [写真]=B.LEAGUE
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Bリーグの進捗とともに盛り上がりを見せている『B.LEAGUE #LIVE 2022(Bライブ)』はリーグ公認のファンタジー(空想)スポーツゲーム。実在のB1・B2の選手が残すスタッツがそのまま反映されるので、Bリーグを現実と空想の両方で楽しめるということで注目をさらに集めている。このBライブをさらに面白くするにはリーグの状況を確認することも大切。バスケットボールキングでは毎月リーグの状況を勝敗にスタッツの要素を加えてお伝えしてきた。今回はその最終便。ポストシーズンを振り返る。

文=吉川哲彦

B2MVP、さらに優勝請負人が躍動

 B1は琉球ゴールデンキングス、B2は佐賀バルーナーズが初優勝を果たし、2022-23シーズンの幕を閉じた。ファイナルはいずれも連勝での決着だったが、そろってGAME1はオーバータイムに突入するという激戦。敗れたとはいえ、決勝で顔を合わせた千葉ジェッツ長崎ヴェルカも素晴らしい戦いを披露した。今シーズン最後となるこの稿は、例年以上に熱を帯びたB1とB2のポストシーズンを振り返りたい。

 まずB2のファンタジーポイント(以下FP)を見てみると、目につくのはやはりマット・ボンズ(長崎)だ。シーズンを通して高いレベルで安定したパフォーマンスを見せ、後にレギュラーシーズンMVPにも選ばれたボンズは、プレーオフでも累計322.7ポイント、1試合平均46.1ポイントでいずれも2位を大きく引き離してトップだった。3ポイントシュート成功率は20%を切ってしまったものの、勝ったほうがB1昇格という大一番のセミファイナルGAME3では、第4クォーター残り2分55秒に成功させ、勝利を引き寄せた。逆転を許した直後にジェフ・ギブスが退場となるなど、追い詰められた中でリードを奪い返す一撃。ここぞという場面でエースの仕事を果たしたのはさすがだった。

B2のMVPで長崎のB1昇格に貢献したボンズ [写真]=B.LEAGUE


 もちろん、その長崎を破って頂点に立った佐賀についても触れておかなければならない。累計、1試合平均ともにFPランキングでボンズに次ぐ2位に入ったのが、前回の記事でも紹介したチェイス・フィーラーレイナルド・ガルシアがファイナルGAME2で負傷し、その後半に出場できなかったということもあるが、プレーオフ6試合を1つも落とさなかった佐賀の快進撃は、フィーラーの存在を抜きに語ることはできない。レギュラーシーズンでは1試合平均13.9得点7.4リバウンド3.8アシスト、1.1スティール、0.8ブロックという成績だったが、プレーオフでは同17.0得点、8.8リバウンド4.5アシスト1.5スティール1.5ブロックと5つの数字を全て上乗せした。B1昇格がかかったセミファイナルGAME2と、優勝がかかったファイナルの計3試合は全て得点とリバウンドのダブルダブルをマークし、勝負強さを発揮。フィーラーはこれでプロキャリア7度目の優勝となり、Bリーグ史上最強の優勝請負人という称号を与えても差し支えないだろう。そして、ファイナルGAME2で31得点を叩き出し、FPポイントで累計・1試合平均ともに日本人選手2位にランクインした角田太輝についても、佐賀の優勝に不可欠な存在として名前を挙げておきたい。

“ポストシーズン男”の面目躍如、佐賀のフィラー [写真]=B.LEAGUE

ポストシーズンでもダントツはやはりビュフォード

 ここからはB1チャンピオンシップに関するトピック。まずは、セミファイナルまでに敗れ去ったチームから活躍の目立った選手をピックアップしてみたい。1番手はやはり、ボンズと同様にFPランキング上位常連のペリン・ビュフォード島根スサノオマジック)。チームはクォーターファイナルでの敗退となってしまったが、3試合全てトリプルダブルという圧巻の活躍で、1試合平均62.9ポイントは断トツのトップ。ファイナル進出チームが上位を占める累計のランキングでも5位に割って入るという驚異のスタッツを残した。レギュラーシーズンMVPには選出されなかったが、それでビュフォードの価値が色あせることはない。

CS 初のトリプルダブルを3試合連続で達成した島根のビュフォード [写真]=B.LEAGUE


 1試合平均FPで2位のニック・ファジーカス川崎ブレイブサンダース)も、49.8ポイントとかなり高い数字を残した。この背景には、外国籍選手が相次いで離脱し、ファジーカスの出場時間が伸びたというチーム事情があるが、クォーターファイナルGAME2を欠場したジョーダン・ヒースもGAME1で30.8ポイントを稼いでいただけに、外国籍選手が万全の状態でなかったことが川崎にとっては悔やまれる。同様のことは、コティ・クラークが1試合平均35.4ポイントを挙げた名古屋ダイヤモンドドルフィンズセバスチャン・サイズが同33.1ポイントを挙げたアルバルク東京にも言えるだろう。特にA東京は、1試合しか出場できなかったライアン・ロシターが38.4ポイント。クォーターファイナルは勝利したとはいえ、ロシターを失ってしまったのはセミファイナルの千葉J戦で少なからず影響があったはずだ。

 その他、クォーターファイナルGAME1で千葉Jに黒星をつけた広島ドラゴンフライズでは、ドウェイン・エバンスが1試合平均30.6ポイント。川崎を撃破し、琉球にも食い下がった横浜ビー・コルセアーズでは、チャールズ・ジャクソンが同38.6ポイントでランキング4位、累計でも9位という好成績だった。また、日本人選手では藤井祐眞(川崎)が唯一の1試合平均30ポイント超えとなっている。今回のCSでは、彼らの奮闘も強い印象を残したことは間違いない。

 そして、ファイナルに進んだ2チームに話を進めたい。千葉ジェッツは累計FPで5人がベスト10にランクイン。これは琉球の2人を大きく上回るもので、選手個々の能力の高さを証明している。累計FPのランキング1位に輝いたのは270ポイントのジョン・ムーニー。1試合平均でも38.6ポイントという高水準の数字であり、クォーターファイナルで敗れたビュフォードとファジーカスを除くと最も高い。レギュラーシーズンの1試合平均14.5得点から、CSでは4.1点上昇。結果的に敗れたとはいえ、ダブルオーバータイムにまでもつれたファイナルGAME1で26得点22リバウンド4ブロックというスタッツを残したのが大きかった。3位の富樫勇樹と4位のヴィック・ローを含めた3人は、ファイナルまで安定したスタッツを残し続けた。

B1初制覇を引き寄せたフリッピンとダーラムの活躍

 締めくくりにふさわしいのはもちろん、優勝した琉球だ。累計FPランキングで6位に入ったジャック・クーリーと12位のジョシュ・ダンカンは期待通りの働きを見せたと言っていいだろう。今村佳太はレギュラーシーズンを約3点上回る1試合平均14.2得点を挙げたのが効き、累計FPはダンカンに次ぐ13位。移籍3シーズン目で、日本人エースとしての地位を確立した感がある。もちろん、キングスの顔である岸本隆一も累計FPで19位と、その存在感は健在だ。

琉球初優勝の立役者の一人、ダーラム [写真]=B.LEAGUE


 ただ、今回の優勝に関してはコー・フリッピンアレン・ダーラムの活躍が最大のキーになった。レギュラーシーズンのフリッピンは1試合平均4.6得点2.4アシストだったが、CSでは8.3得点4.0アシスト。ファイナルGAME2ではレギュラーシーズンも含めて今シーズン最長の27分0秒の出場で、いずれもキャリアハイに並ぶ21得点8アシストをマークし、試合を支配した。そして、ダーラムもまたレギュラーシーズンの1試合平均15.6得点7.7リバウンドから数字を伸ばし、同20.0得点9.0リバウンド。ダブルオーバータイムとなったファイナルGAME1では、チーム最長の38分33秒出場で26得点14リバウンドを叩き出している。この2人に共通するのは、ベンチスタートの選手である点。特にファイナルGAME2は牧隼利松脇圭志といった、いわゆるセカンドユニットの活躍が光ったが、ファイナル賞に選ばれたフリッピンとCS全体のMVPに選ばれたダーラムの活躍はその象徴。シーズンの最後かつ最も重要な試合でチームの総合力を発揮したことは、琉球が王者に値するチームであることを証明する何よりの材料だ。

フリッピンはポストシーズンにめっぽう強い [写真]=B.LEAGUE


 多くのファン・ブースターが目を奪われた選手は、その活躍がFPにも色濃く反映され、選ばれたチームしか立つことのできないポストシーズンの舞台でもそれは変わらなかった。そして、その数字を見ることでまた、ファン・ブースターはBリーグをさらに興味深く楽しむことができたに違いない。来シーズンも、スタッツからひもとくBリーグの面白さ、楽しみ方がファン・ブースターの間により浸透していくことを期待したい。

夢のチームを作って戦う『B.LEAGUE#LIVE2022』でBリーグをもっと楽しもう

 Bリーグ2022-23シーズンの開幕とともにスタートしたリーグ公認ファンタジースポーツゲーム『B.LEAGUE#LIVE2022』は、実在のB1・B2選手からドラフトしてチームを編成しプレーヤー同士で対戦するシミュレーションゲームだ。

 プレーヤー同士の勝敗は、選手の実際のスタッツ=活躍に応じたポイントで争い、複数人だけでなく1人でも楽しめる豊富なコンテンツが用意されている。すでに多くのBリーグファンがプレーヤーを楽しんでおり、他のユーザーと交流するツールとしても活用されるなど、上々の反響を得ているということだ。

 このゲームの最も面白いところは、日本代表クラスの選手や個人タイトル争いの常連だけでチームを編成できない点。勝敗を競う上ではスタッツが何よりも重要となるが、実際のプロスポーツの世界で過去の実績によって選手の年俸に差が生じるのと同様に、これまでに高いスタッツを残してきた選手とそうでない選手を同じ条件で獲得することはできない。サラリーキャップ(選手総年俸額に上限を設ける制度)のようなシステムがあるこのゲームでは、未知数ながら将来性のある若い選手や、移籍などで出場機会増加が見込まれる選手などを見極め、チームに加える必要があるのだ。